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JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第4章 JUNと直接会うことにした

その後も卓也と美智子との付き合いは順調だった。

また、JUNとのメールのやり取りも
「おはよう」「こんにちは」「おやすみ」と
日課といってもいいほど日に3度
かかさず続いていた。

しかし、JUNとのメールの交換は突然終わった。

それは美智子といつものように
ラブホの一室で愛し合っているときのことだった。

「ねえ、たっくん…みっちょんの事、愛してる?」

「ああ、愛してるよ…」

里中美智子は卓也にとって「あげまん」だった。
美智子と出会って、
肉体関係を持つようになってからは、
大学の成績も上がり、就活も順調で、
ダメもとで応募した地元ではかなり名のある広告代理店から
内定をもらうことができた。

卓也の心の中では
ゆくゆくは美智子を嫁に貰い、
幸せな家庭を築いて行こうという夢が芽生え始めていた。

1ラウンドを終え、
ピロートークをしている時のことだった。
「・・・・!!!」
「・・・・!!!」
「・・・・!!!」

脱ぎ捨てたスーツの内ポケットに
入れていた携帯のバイブだ。

「なに?携帯?…着信?」

「いや、たぶんメール…」

枕もとのパネル内の
デジタル数字の時刻を確認してJUNからの
「おやすみメール」だと確信した。

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