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JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第7章 JUNとの再会
「ああああ…卓也…欲しい…」
まるで、長年の恋人同士であるかのように、
純子は卓也に甘えた。
純子は中学3年のときに、
母が再婚した養父に乱暴されて
処女の花を散らした。
養父は純子の家に転がり込んできてから、
ずっといやらしい目で純子を見ていた。
当初は働き者で、やさしい養父だったが、
やがて酒を飲み母に乱暴するようになった。
生活は苦しくなり、
母はパートに働くようになった。
ある日、純子は体調がすぐれなくて学校を休み、
自室で寝ていた。
自室といっても襖1枚隔てただけの
粗末な部屋であった。
「純子、腹減ったろう?
ラーメンでも作ってやろうか?」
一見やさしい言葉のように聞こえるが、
裏を返せば昼食を作れと
催促してるようなものだった。
「あ、お父さん。私が作ります」
ふらつく足で必死に昼食を用意し、
養父に食べさせた。
養父は「うまい、うまい」を連発し、
ビールを飲みながら完食し、
大きなゲップを吐き出した。