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JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第7章 JUNとの再会
「くそ!!くそっ!!!!
どうしてだ!どうしてなんだよぉ~~~!!!!」
しごきすぎてペニスが赤くなってゆく…
だが皮肉にもその摩擦が痛みに変わり、
ますます勃起から遠ざけた。
いつしか卓也の瞳から涙が溢れ出した。
『情けない…美智子の…美智子の元へ行けない』
止めどもなく流れ行く卓也の涙を、
純子もまた涙に潤んだ瞳で見ていた。
『ほんとうに…ほんとうに美智子さんを
愛しているのね』
気付けば純子が
部屋のバスタオルを身体に巻いていた。
そしてドアに向かって歩き始めた。
「ま、待って!待ってください!!」
卓也は純子の背に追いすがった。
「待てないよ…時間が惜しいもの。
さっさと服を着て頂戴…
なにを情けない顔してるの!!!
あんた男だろ?…行くよ!彼女の元へ!!
だから、さっさと準備しな!!!」
どういうことだ?
わけがわからぬまま着衣した。
「用意はできた?さあ行くよ!!」
バスタオルの裾をなびかせて
従業員ロッカーに一度立ち寄り、
車のキーを握りしめ店を抜け出すと
パーキングを目指した。
背後から店の受付のボーイが何か叫んでいたが、
純子は振り返りはしなかった。