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見習いドS彼氏
第8章 『飼い主』
「……わたし、お二人が付き合ってるのを見るのが凄く好きだったんです。田舎から出てきた私にとってお二人は理想的なお洒落なカップルというか……憧れだったんです」
弥生は言い訳でもするように身の上話を始めた。
気分が落ち着かない智輝も気を紛らわせるかのように黙ってその話を聞いた。
西野弥生は地方から大学進学の為、この街にやってきた。
田舎でも垢抜けない部類だった彼女は都会に行って洗練されたいという希望を持っていた。
しかし田舎でも垢抜けない人間が都会に来たからといってすぐに垢抜けるはずもない。
田舎とは比べ物にならないほどのお洒落な人たちに囲まれ、弥生は更に内向的に凝り固まり、地味さに磨きをかけてしまった。
そんな弥生はある日、隣の部屋の住人である奈緒の存在に気付いたという。
弥生は言い訳でもするように身の上話を始めた。
気分が落ち着かない智輝も気を紛らわせるかのように黙ってその話を聞いた。
西野弥生は地方から大学進学の為、この街にやってきた。
田舎でも垢抜けない部類だった彼女は都会に行って洗練されたいという希望を持っていた。
しかし田舎でも垢抜けない人間が都会に来たからといってすぐに垢抜けるはずもない。
田舎とは比べ物にならないほどのお洒落な人たちに囲まれ、弥生は更に内向的に凝り固まり、地味さに磨きをかけてしまった。
そんな弥生はある日、隣の部屋の住人である奈緒の存在に気付いたという。