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見習いドS彼氏
第8章 『飼い主』
「そう。マンションを出たら表に停めていた車に乗ってすぐ出て行きました」
「どんな車!? ナンバーは!?」
刑事のように食いついてしまい、智輝は苦笑いしながら謝った。
「いえ……ナンバーまではさすがに見てませんでした。車も私詳しくないんですけど……赤いスポーツカーでした。恐らくは外国製の車じゃないんでしょうか、あれ」
「そう……ありがとう」
あまりにもざっくりとしすぎた答えだったが全く手がかりがないよりはましだ。
マンションを出てすぐ、奈緒は赤い外車のスポーツカーに乗った。
その様子を智輝は思い浮かべる。
「あの……すいません……余計なこと言って……」
弥生はばつが悪そうに俯いて謝る。
「なにが?」
「なんか……荒井さんの告げ口してるみたいで……それに余計に不安にさせるようなことばっかり……」
「いや……とんでもない。ありがとう。助かったよ」
何も分からないでうろたえるより、よっぽどましだから。智輝はそう言って弥生に頭を下げた。
「どんな車!? ナンバーは!?」
刑事のように食いついてしまい、智輝は苦笑いしながら謝った。
「いえ……ナンバーまではさすがに見てませんでした。車も私詳しくないんですけど……赤いスポーツカーでした。恐らくは外国製の車じゃないんでしょうか、あれ」
「そう……ありがとう」
あまりにもざっくりとしすぎた答えだったが全く手がかりがないよりはましだ。
マンションを出てすぐ、奈緒は赤い外車のスポーツカーに乗った。
その様子を智輝は思い浮かべる。
「あの……すいません……余計なこと言って……」
弥生はばつが悪そうに俯いて謝る。
「なにが?」
「なんか……荒井さんの告げ口してるみたいで……それに余計に不安にさせるようなことばっかり……」
「いや……とんでもない。ありがとう。助かったよ」
何も分からないでうろたえるより、よっぽどましだから。智輝はそう言って弥生に頭を下げた。