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見習いドS彼氏
第10章 すれ違い
「こんな張り込みなんかしちゃって刑事ドラマみたいだね」
おにぎりをかじりながら智輝はわざとらしく笑った。
「……もうやめましょう……梶野さん……もう充分ですよ」
弥生は悲しそうな目で智輝の手を握る。
「ありがとう……西野さん。もういいよ。俺は待ってるから一人で帰って……ね?」
智輝は自然な感じで弥生の手をそっとほどく。
「帰りません……私も待ってます……」
「これは俺と奈緒の問題だから」
少し突き放す口調で智輝が告げたが弥生は近くの花壇のヘリに座った。
智輝は苦笑いしながら少し離れたところに座り、じっとマンションのエントランスを睨むように見詰めていた。
おにぎりをかじりながら智輝はわざとらしく笑った。
「……もうやめましょう……梶野さん……もう充分ですよ」
弥生は悲しそうな目で智輝の手を握る。
「ありがとう……西野さん。もういいよ。俺は待ってるから一人で帰って……ね?」
智輝は自然な感じで弥生の手をそっとほどく。
「帰りません……私も待ってます……」
「これは俺と奈緒の問題だから」
少し突き放す口調で智輝が告げたが弥生は近くの花壇のヘリに座った。
智輝は苦笑いしながら少し離れたところに座り、じっとマンションのエントランスを睨むように見詰めていた。