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見習いドS彼氏
第12章 トラップ
「尾行して引っ越し先のマンションを張り込んだ日のことです」
「引っ越しの日の?」
智輝は記憶を手繰る。
なかなか帰らない智輝に弥生が付き合ってくれた日だ。
「なかなか帰らない梶野さんに言ったんですよね? 『今日は来ないかもしれないから日を改めよう』って」
「そうだね。確かにそう言われた。それが?」
「うーん……考えすぎかもしれないけどそれが不自然だと思うんですよね……」
留美は唸りながら首を捻る。
「そうかな?」
「いや、だって梶野さんも家について冷静に考えればあのマンションが引っ越し先じゃないかもって思ったんですよね?」
確かに智輝はそう考えた。
だから翌日は張り込みではなく会社へと行ったのだ。
「それが?」
「引っ越しの日の?」
智輝は記憶を手繰る。
なかなか帰らない智輝に弥生が付き合ってくれた日だ。
「なかなか帰らない梶野さんに言ったんですよね? 『今日は来ないかもしれないから日を改めよう』って」
「そうだね。確かにそう言われた。それが?」
「うーん……考えすぎかもしれないけどそれが不自然だと思うんですよね……」
留美は唸りながら首を捻る。
「そうかな?」
「いや、だって梶野さんも家について冷静に考えればあのマンションが引っ越し先じゃないかもって思ったんですよね?」
確かに智輝はそう考えた。
だから翌日は張り込みではなく会社へと行ったのだ。
「それが?」