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第8章 合格発表と卒業

春休み前…

母「空…卒業おめでとう！あとでお父さんと行くから…」

空「うん…じゃ…行って来ます…」

今日は高校最後の登校日…卒業式だった…

いつものように教室に入ると空を見つけ手を上げる2人にカバンを置いてそこに向かう…

空「はよ…お前ら早いな？」

陸「まぁ…最後だしな…お前らとも…」

海斗「そうか…陸だけ…大学違うからな…」

空「…そうだった…落ち着いたらまた遊ぼうぜ？」

陸「ああ…クスクス…お前も俺もそんな暇ねぇと思うけどな？」

空「クスクス…それでもさ…」

少ししてそれぞれ教室で担任の話を聞いてから体育館に…流れは一応リハーサルでやったので滞りなく卒業式は終えた…

一度教室に戻って担任から一言づつ貰い卒業証書を受け取り開放された…

廊下を出ると澪と茉莉花が抱き合って泣いてる…

横に海斗がいて空を見つけお手上げと言う顔をしていた…

陸「空…色々サンキュー！望美が待ってるからさ…もう行くわ！」

空「！！…ああ…またな？」

陸「おう！」

どうやら海斗にはもう声を掛けていたらしく空に手を上げ海斗を見て親指を立てて笑いそのまま階段を駆け下りて行った…

空は未だ抱き合って泣く澪達のところに…

空「…澪…卒業おめでとう…」

澪「！！あっ…ひっく…うあああ…空ぁあ…おめでとう！」

そう言って抱きついて来る…

空「！？っと…そろそろ俺…帰るけど…どうする？」

ワンワン泣く澪がピクリとして顔を上げ…

澪「まだ居る…」

そう言うので海斗に…

空「クス…悪いけど頼める？」

海斗「…い、良いけどよう？お前どこ行くんだよ？」

空「ん？ちょっとな…」

空は澪の頭を撫でて離し顔を寄せて囁いてから陸が降りて行った階段を降りて行く…

グランドに出て来た空はベンチに鞄と上着を置いて白線が引いてあるところに身体を伸ばして少しストレッチしてスタートラインに立ち…両手を付けて軽く息を吐いて一気に走り出す…

靴がいつもと違う事でそう思うスピードには乗れないが気持ち良く走り抜け…

空「はぁはぁ…靴持ってくりゃ良かった…」

そう呟き置いた服と鞄を手に部室を見てから校門に向かうと…

女「あっ先輩！卒業おめでとうございます！」

そう言って数人の女の子に囲まれて花束などを渡されて…

空「おっ！サンキュー…ちょっと急ぐからさ…ごめんな？」