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第9章 新生活と空の部屋

そんな話を延々として本題の情報交換などを済ませて数時間仲良く話て…

澪「茉莉花じゃあね？」

茉莉花「うん…また連絡するね？」

そう言って別れたあとふと見ると茉莉花の後ろから海斗が歩いて来るのを見て…

…良いなぁ…

そう思って今朝見送った空にすぐ会いたくなっていた…帰宅して早々に部屋に入って携帯で空にコメを送信…すぐに既読がついて…

しばらく空の部屋や周りの話など写メまで送ってくれ楽しいけど会いたいと思う…

毎日会う訳では無いがそれでも会いたいと言えば翌日には待ち合わせして会える…

空は陸上の練習に参加する為に早々に向こうに行ってしまった…簡単に会いたいと言っても往復の時間を考えると今までの半分も一緒に居られない…

澪は1人暮らしの不安より空に会えない方が大きな不安を呼ぶ…

卒業式のあと空が数人の女の子に囲まれて花束などを貰っているのを見て心配する事は無いと茉莉花の横にいた海斗が…

海斗「クス…あっ、やっぱり…気にする事無いから…あれ…」

茉莉花「ええ〜なんで？」

海斗「クスクス…相当面倒くさいって顔してる…昔みたいに…」

澪「？？昔みたい？」

海斗「そう…あれでもマシになったんだよ…その分澪ちゃんは心配だろうけど…」

そう言って苦笑する海斗に茉莉花が問い詰めて…

海斗「昔…似た状況になった時…あいつ…速攻でダッシュして逃げてた…俺達が勿体無いって言うとさ…」

空「はあっ？気持ち悪いだろう？あれ…」

海斗「そう言ってスゲ〜不機嫌になってたな…意味不明だったんだよ…俺も陸も…」

そう言って少し考え…

海斗「あとから知ったんだけどさ？陸上で県大会入賞した辺りからそう言う子が増えたらしい…要するにそれがカッコイイから近寄って来ただけの奴らだって事…空はそう言うの大嫌いだからな…」

茉莉花「…へぇ…でも海斗も陸君も居たよね？どうしてたの？」

海斗「居たけど…ああやって来る子は居なかったしその頃から俺、茉莉花が好きだったからな…陸は野球バカだったから全く近寄れないし…まあ…空も変わんないけど…陸上バカ…」

そう言って苦笑して見ていると受け取りはしたが早々に走って行くのを見てホッとした後で茉莉花から聞いた話だと海斗に確認してもらったらしく…