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私は管理人
第10章 大野さんの腕の中で…
「じゃあ、また来月
必ず来るからね」
ホテルの清算を済ませて
大野さんはせっかく化粧をして口紅をひいたのに
お構いなしにお別れのキスをする…
「ほら…口紅が着いちゃったじゃない」
わたしは彼の唇を指で拭ってあげる。
来月にまた会えるというのに
このお別れの時間が一番辛い…
誰に見られるかわかったものじゃないので
先に大野さんがホテルを出てゆく。
5分後、時間差でわたしもラブホを出ました。
すでにホテル街に大野さんの姿はありませんでした。
大野さんの置き土産の精液が
わたしのアソコから流れ落ちてショーツに染み込んでゆきます。
夫以外の精液を受け止めるというのが
こんなにも充実するものなのねと
冷たくなって股間に貼り付くショーツが愛しい。
濃いめのサングラスで顔を隠し
伏し目がちに歩きだすと
隣のラブホから一組のカップルが現れた。
それは男女ではなくて女性同士だった。
手を繋ぎ幸せそうな同性カップルの一人が
めざとくわたしを見つけた。
ニッコリと微笑むと、
わたしに向かってウィンクを投げた。
『まあ!杉本さん!』
どうやら新たなパートナーを見つけたみたい。
わたしもすれ違いざまに
杉本さんにウィンクを投げた。