この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私は管理人
第10章 大野さんの腕の中で…
部屋に戻ってシャワーを浴びました。
残念だけれど
大野さんがわたしの中に残してくれた精液を
強めのシャワーで洗い流した。
デート用の派手めな服装から
いつもの管理人スタイルのTシャツとショートパンツに着替え、今夜も精のつく料理のために
スーパーに買い物に行きました。
特売日ということで店内は混んでいましたが
レジに並ぶ一組のカップルを見つけました。
脇坂さんと桜本くんです。
まるで親子のように仲睦まじいのですが
しっかりと手を繋いでいる姿は
親子ではなく紛れもなく恋人同士です。
「こんにちは」
挨拶をすると二人は
気まずそうな笑顔で挨拶を返してくれました。
桜本くんが
「ちょうど良かった、
管理人さんにお話があったんです」
あら?なにかしら?
「僕、部屋を出ます」
「えっ?そんなぁ~!」
「玲子と一緒に住むことにしました」
えっ?同棲するの?
「同棲とかじゃなく今流行りのルームシェアです」
そう言って桜本くんは
脇坂さんと見つめあいました。
「そうなんです、わたしたち、ほとんど一緒にいるので一緒に暮らす方が家賃も半分で済みますし…」
「わかったわ、オーナーさんには
わたしから伝えておきますね」
ありがとうございますと言って
レジの順番が来たので、
わたしはお二人から離れました。