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私は管理人
第1章 私は管理人よ

わたしは何が何やらわからず、
泣き出しそうになってしまいました。

「僕は朝の日課の散歩をしていたのですが、
管理人さん、あなたの恥態が
外から丸見えだったんですよ!」

男性に叱られるのなんて初めてだったわたしは、
あんなに毛嫌いしていた大野さんに
胸キュンしてしまったんです。

そして大野さんに脱ぎ捨てた下着と
放り出したままの玩具を見られてしまったんです。

「管理人さん、
ご主人とうまくいってないんですか?」
と尋ねられました。

わたしが返事に窮していると

「うちはセックスレスが原因で離婚したんです」と 尋ねてもないのに
大野さんはカミングアウトし始めました。

大野さんの奥さんはセックスに対して淡白で、
毎晩のように求める絶倫の大野さんと
性の不一致のため、
奥さんから離婚を切り出したのだそうです。

「だから、性に対する悩みとかあれば、
いつでも相談に乗りますよ」

そう言ってわたしの頭をポンポンと
撫でるように叩いて
失礼しますと立ち去ろうとしました。

「待ってください!」

気づけばわたしは
大野さんの腕を取り彼の胸に飛び込んでいました。
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