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私は管理人
第8章 ホストの向井くん
「そうだ!朝ごはんのお礼に
管理人さんをお店に招待しますよ」
「そんな悪いわ
そんなつもりで朝粥を作ったんじゃないし…」
「いえ、一度遊びに来てくださいよ
ホストクラブって経験ないんでしょ?」
そう言われて心が揺れました。
若くして結婚したので
遊びという遊びにはほんとに縁がなかったんですもの。
「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら」
何を着ていけばいいんだろう…
わたしは初めてのホストクラブというものに
心がウキウキしていました。
その夜、わたしは主人に夜間外出のお願いを申し出ました。
「遊びに行きたい?」
こっちは遊ぶ暇もなく働いてクタクタなのにと
文句を言われるのを覚悟でお願いしてみました。
「いいよ、行っておいで
そよ代わり晩ごはんの用意だけは頼むよ
俺が外食嫌いなのを知っているだろ?」
「ええ、用意しておくわ
ありがとう、あなた」
わたしは感謝の意味を込めてキスしてあげようとしましたが、よせよと言われて拒否されました。
「それと夜更かしして翌朝寝坊しないこと
それだけ守ってくれたら毎日休みなく頑張っているんだからたまには羽根を伸ばすといい」
セックスレスだけれど
優しいから主人に惚れ直しました。