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幼なじみとSEX×5 〜ダメだとわかりながら抗えないカラダ〜
第1章 【Chapter1/再会】
「で、ラブラブなの?俺を差し置いてさ〜初恋の相手?うわ、マジかよ、乙女だね〜」
周りにどう言われようがなんの痛みもない。
別に同じ会社の人間じゃないし、まず会うこともないだろうし。
紹介して…なんて言われない限りは。
「今度紹介し……」
「しないからね」
食い気味に言うと圧を感じてくれたみたい。
圧倒されてる2人には、こんな事を言うキャラではないと重々承知だが。
「ごめん……ちょっと慎重に進めたいと思ってるので温かく見守ってくれたら嬉しいです」
「キャッ!結婚考えてるの!?紘子が!?」
「結婚っ!?」
「そ、そうじゃなくて」
ちょっとの間、興奮した同期を収めるのに苦労したけどまさか会社帰りに迎えに来てるなんて思わなかった。
夕方になり電話が来て近くに居ると言う。
気を利かせてくれた同期のお陰で一足早く退社させてもらえた。
本当に会社の真ん前でモデルさんみたいに立って待ってるんだもん。
チラチラ見られてて声掛け辛いよ。
私に気付いた京ちゃんは今日もオシャレさん。
ゆったりめのズボンにオーバーサイズのカーディガンだけでサマになってる。
昨日と打って変わって違うところと言えばニット帽に黒縁の眼鏡かけてる事かな。
私を見つけるなりクシャっと笑顔は反則だよ。
嫌でもキュンとくる。
「紘子…!お疲れさま、着替えに戻ったんでしょ?今日の紘子も可愛い」
一体いつからこんな甘いセリフ平気で言えるようになったんだろうね。
空白が有り過ぎて何もかも新鮮だよ。
会社名も覚えてたんだね。
酔ってて記憶飛んでるかと思ってたのに。
歩き出すや否や自然と手を繋いでくるあたりはやはり熟れてる感は否めない。
「こっちこっち」って嬉しそうに手を引いていく。
すれ違う人も振り返るくらい京ちゃんは目立ってた。
こんなオフィス街に現れたモデルみたいな王子様感。
可愛い系なんだろうね。
確かに同世代の同期とはまた違う。
初恋の相手っていうフィルター通しているからそう見えるだけなのかな。
「え?そっちは駅じゃないけど」
あれ、コインパーキングに来ちゃった。
精算して「こちらで夜景でも見に行きませんか?」なんて恥ずかしそうに言うんだもん。
全部、持ってかれちゃうな。