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淫夢鉄道の夜
第1章 プロローグ
「おめでとう」
みんなが立ち上がって拍手してくれる中を、僕は佳純と腕を組んで歩いていた。
佳純はウエディングドレス、僕は白いモーニングコートを着ている。歩いているのは、もちろんバージンロードの上だ。行く先には、十字架を背に神父さんが微笑みながら待っている。
ついにこの日が来た――!
感激で胸が一杯だった。僕は満面の笑みを浮かべて佳純を見た。
ほっそりした佳純に、胸からウエストにかけて身体のラインがきれいに出る純白のドレスはよく似合っていた。いつもは少し冷たい感じがする端正な顔も今日は歓びで輝いている。
――美しかった。
僕は顔の締まりがなくなっていくのを自覚しながら、うっとりと見とれた。
「友樹、どうしたの?」
思わず足を止めてしまった僕に佳純が聞いてくる。
「い、いや、何でもない」慌てて答えた。
「だったら早く行きましょうよ。みんな待ってるわ」
絡めた腕をギュッと抱きかかえるようにして、佳純が身体を押し付けてきた。柔らかい胸が心地よく当たる。僕は再び顔の締まりがなくなりそうになるのを必死に堪えながら、足を前に進めた。
みんなが立ち上がって拍手してくれる中を、僕は佳純と腕を組んで歩いていた。
佳純はウエディングドレス、僕は白いモーニングコートを着ている。歩いているのは、もちろんバージンロードの上だ。行く先には、十字架を背に神父さんが微笑みながら待っている。
ついにこの日が来た――!
感激で胸が一杯だった。僕は満面の笑みを浮かべて佳純を見た。
ほっそりした佳純に、胸からウエストにかけて身体のラインがきれいに出る純白のドレスはよく似合っていた。いつもは少し冷たい感じがする端正な顔も今日は歓びで輝いている。
――美しかった。
僕は顔の締まりがなくなっていくのを自覚しながら、うっとりと見とれた。
「友樹、どうしたの?」
思わず足を止めてしまった僕に佳純が聞いてくる。
「い、いや、何でもない」慌てて答えた。
「だったら早く行きましょうよ。みんな待ってるわ」
絡めた腕をギュッと抱きかかえるようにして、佳純が身体を押し付けてきた。柔らかい胸が心地よく当たる。僕は再び顔の締まりがなくなりそうになるのを必死に堪えながら、足を前に進めた。