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淫夢鉄道の夜
第2章 ヤリサーのリーダーだった男
「サークルで知り合ったって言ってましたけど、どんなサークルだったんですか?」
「演劇サークルです。10人くらいで劇をやってました」
「へえ、すごいなあ。どんな劇をやってたんです?」
友樹は当時の公演の内容を教えた。鉄道と同じくらい大好きだった演劇の話だ。自然と熱が入る。佐藤も時折大きく相槌を打ちながら話を聞いてくれた。
「残念だなあ。知ってたら見に言ったのに」佐藤の顔は本当に残念そうに見えた。「いまはやってないんですか」
「ええ、今はもう……。二人とも働いてますし」
「奥さんも働いてるんだ」
「はい、高校で教師をしてます」
「学校の先生か。教え子さんたちが羨ましいなあ、あんなきれいな先生に教えてもらえるなんて」
「そうですかね」
友樹はまんざらでもなく愛想笑いをした。
「ところで」佐藤はコップに残っていた酒を一気に飲み干すと、目を細めて顔をグイッと近づけてきた。「夜はどうなんですか。あんな美人の奥さんだ。毎晩楽しんでるんでしょう」
男がスケベな話をするときにこういう顔をするという見本のようなニヤケ顔だった。
「演劇サークルです。10人くらいで劇をやってました」
「へえ、すごいなあ。どんな劇をやってたんです?」
友樹は当時の公演の内容を教えた。鉄道と同じくらい大好きだった演劇の話だ。自然と熱が入る。佐藤も時折大きく相槌を打ちながら話を聞いてくれた。
「残念だなあ。知ってたら見に言ったのに」佐藤の顔は本当に残念そうに見えた。「いまはやってないんですか」
「ええ、今はもう……。二人とも働いてますし」
「奥さんも働いてるんだ」
「はい、高校で教師をしてます」
「学校の先生か。教え子さんたちが羨ましいなあ、あんなきれいな先生に教えてもらえるなんて」
「そうですかね」
友樹はまんざらでもなく愛想笑いをした。
「ところで」佐藤はコップに残っていた酒を一気に飲み干すと、目を細めて顔をグイッと近づけてきた。「夜はどうなんですか。あんな美人の奥さんだ。毎晩楽しんでるんでしょう」
男がスケベな話をするときにこういう顔をするという見本のようなニヤケ顔だった。