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淫夢鉄道の夜
第2章 ヤリサーのリーダーだった男
友樹もスケベ話は嫌いじゃない。自分も逆の立場だったら同じ質問をしているだろう。しかしだからと言って正直に答えなければいけない理由もない。

「普通ですよ、普通」

わざと澄ました顔で答えると酒を一口飲んだ。

「少しくらい、教えてくれてもいいじゃないですか」

佐藤がねだり声を出したが、友樹は相手をしなかった。食事をつまみ、これおいしいですね、とはぐらかした。

「けち」佐藤は渋い顔をしてボソッと言ったあと、食事を口に運んだ。するとすぐに笑顔に戻った。「ホントだ。これうまいですね」

「でしょう」

友樹は相槌を打ちながら、佳純との夜の生活を思い浮かべていた。

佳純は美人でスタイルもよかったが、真面目というか、少し堅いところがあった。

夜の生活を拒むことはなかったが、積極的に自分から誘ってくることはなく、プレイも正常位以外はめったに応じてくれなかった。喘ぎ方も控え目で無理して抑えているようなところがある。

良く言えば古風な奥ゆかしい女性。それがいいところでもあり、ちょっと物足りなさを感じるところでもあった。
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