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淫夢鉄道の夜
第2章 ヤリサーのリーダーだった男
夕食後、二人は佐藤の部屋で続きをすることになった。「明日は早いから」と友樹は断ったが、「あと一杯だけ」と佐藤に手を引かれ、時間もまだ8時ということもあり、付き合うことにした。
佐藤は、とっておき、と言ってウイスキーの瓶を出してきた。北海道の地ウイスキーとかで、人気が高い割に生産数が少なく入手が困難らしい。佐藤は、伝手を頼ってようやく手に入れたと言った。
香りのいいウイスキーだった。口当たりも柔らかくスーッと入っていく。
「おいしいですね」
「そうでしょう。まあ、どうぞ」グラスの中がなくならないうちに佐藤が継ぎ足してくれる。「ところで高倉さんは、うちの大学にヤヌスっていうサークルがあったの知ってますか?」
「ヤヌスですか……。聞いたことないですねえ。なんのサークルですか」
「表向きはテニス、でも実態はいわゆるヤリサーってやつです」
「ヤリサー! ヤリサーって違法な薬物を使って女の子を眠らせて襲うやつでしょう。他の大学だったけど刑事事件にもなりましたよね。そんなサークルがうちの大学にもあったんですか!?」
友樹はちょっと驚いた。結構、真面目な大学だと思っていたからだ。
「いやいやいや、違法薬物なんか使いませんよ」佐藤は顔の前で手を振った。「ヤリコンを開いたり、ナンパしたりして引っ掛けた女の子を友達のマンションに連れ込んで、みんなでヤッちゃうくらいです。それも一応合意はとって。まあ、中には市販の睡眠薬を使ってちょっと強引にヤッちゃったこともありましたけどね」
「そのヤリサーがどうかしたんですか」
「実は、ボク、そのヤリサーのリーダーだったんですよ」
「え、本当ですか!」
今度は本当に驚いた。人も見栄えもいい佐藤が、よりにもよって女の子を泣かせるサークルのリーダーだったなんて――。
「本当です。まあ、若気の至りってやつですかね」
佐藤はチビリとウイスキーを舐めた。
佐藤は、とっておき、と言ってウイスキーの瓶を出してきた。北海道の地ウイスキーとかで、人気が高い割に生産数が少なく入手が困難らしい。佐藤は、伝手を頼ってようやく手に入れたと言った。
香りのいいウイスキーだった。口当たりも柔らかくスーッと入っていく。
「おいしいですね」
「そうでしょう。まあ、どうぞ」グラスの中がなくならないうちに佐藤が継ぎ足してくれる。「ところで高倉さんは、うちの大学にヤヌスっていうサークルがあったの知ってますか?」
「ヤヌスですか……。聞いたことないですねえ。なんのサークルですか」
「表向きはテニス、でも実態はいわゆるヤリサーってやつです」
「ヤリサー! ヤリサーって違法な薬物を使って女の子を眠らせて襲うやつでしょう。他の大学だったけど刑事事件にもなりましたよね。そんなサークルがうちの大学にもあったんですか!?」
友樹はちょっと驚いた。結構、真面目な大学だと思っていたからだ。
「いやいやいや、違法薬物なんか使いませんよ」佐藤は顔の前で手を振った。「ヤリコンを開いたり、ナンパしたりして引っ掛けた女の子を友達のマンションに連れ込んで、みんなでヤッちゃうくらいです。それも一応合意はとって。まあ、中には市販の睡眠薬を使ってちょっと強引にヤッちゃったこともありましたけどね」
「そのヤリサーがどうかしたんですか」
「実は、ボク、そのヤリサーのリーダーだったんですよ」
「え、本当ですか!」
今度は本当に驚いた。人も見栄えもいい佐藤が、よりにもよって女の子を泣かせるサークルのリーダーだったなんて――。
「本当です。まあ、若気の至りってやつですかね」
佐藤はチビリとウイスキーを舐めた。