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縛られたい
第1章 まずはパソコンから始めよう〜まりあ
「帰る前に、ご飯食べてもいいですか?」と言うと、
阿部さんは笑いながら、
「あそこのお店?
勿論!」と言って立ち上がる。
思ったより脚が速くて、
私は少し小走りになってしまう。
急に立ち止まって振り返ると、
「あっ。
ごめん。
俺、足が速くて」と、歩調を緩めてくれる。
いつものように、
お任せでモリモリ食べるのを、
阿部さんはのんびり見てる。
「あれ?
阿部さん、お食事は?」
「ああ。
帰宅して子供たちと食べるから。
今日はマックかな?」
「えー!
ファストフード、身体に悪いですよ?
時々なら美味しいけど」
「そっか。
今日は塾に行ってるし、
作る時間、なかったからさ」
「そうだ!」
と言って、
お母さんにお願いして、
おかずをいくつか、ジップロックとタッパーに入れて貰う。
「ご飯はあんまりないから、
チンするご飯、コンビニで買ってね?」とお母さんが袋に入れながら渡してくれた。
「うわ。
ありがとうございます」と阿部さんは頭を深々と下げた。
駅の向こう側のロータリーの方に向かう。
「来週の月曜日は、この辺りでピックアップするね?
あ、混み合ってたら、少し先の方になるかも」と言う。
そして、立体駐車場に歩く。
近くにはラブホとかが並んでいて、
ちょっと顔が紅くなってしまったけど、
阿部さんは平気な顔をしている。
私だけ意識してて、
馬鹿みたいだなって思った。
車は紺色のドイツ車だった。
ドアを開けてくれて、
助手席に乗った。
「ナビに住所か目印になるモノ、
教えてくれる?」と言われたので、
住所を伝える。
静かに走り出した車は、
あっという間に自宅前に到着した。
「明日はスクール、行けないかな?
そしたら、月曜日の朝にね?
おやすみなさい」と言って手を振ると、
車を静かに発進させた。
カチカチとハザードランプが瞬きするように光って、
車は遠ざかっていった。
阿部さんは笑いながら、
「あそこのお店?
勿論!」と言って立ち上がる。
思ったより脚が速くて、
私は少し小走りになってしまう。
急に立ち止まって振り返ると、
「あっ。
ごめん。
俺、足が速くて」と、歩調を緩めてくれる。
いつものように、
お任せでモリモリ食べるのを、
阿部さんはのんびり見てる。
「あれ?
阿部さん、お食事は?」
「ああ。
帰宅して子供たちと食べるから。
今日はマックかな?」
「えー!
ファストフード、身体に悪いですよ?
時々なら美味しいけど」
「そっか。
今日は塾に行ってるし、
作る時間、なかったからさ」
「そうだ!」
と言って、
お母さんにお願いして、
おかずをいくつか、ジップロックとタッパーに入れて貰う。
「ご飯はあんまりないから、
チンするご飯、コンビニで買ってね?」とお母さんが袋に入れながら渡してくれた。
「うわ。
ありがとうございます」と阿部さんは頭を深々と下げた。
駅の向こう側のロータリーの方に向かう。
「来週の月曜日は、この辺りでピックアップするね?
あ、混み合ってたら、少し先の方になるかも」と言う。
そして、立体駐車場に歩く。
近くにはラブホとかが並んでいて、
ちょっと顔が紅くなってしまったけど、
阿部さんは平気な顔をしている。
私だけ意識してて、
馬鹿みたいだなって思った。
車は紺色のドイツ車だった。
ドアを開けてくれて、
助手席に乗った。
「ナビに住所か目印になるモノ、
教えてくれる?」と言われたので、
住所を伝える。
静かに走り出した車は、
あっという間に自宅前に到着した。
「明日はスクール、行けないかな?
そしたら、月曜日の朝にね?
おやすみなさい」と言って手を振ると、
車を静かに発進させた。
カチカチとハザードランプが瞬きするように光って、
車は遠ざかっていった。