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縛られたい
第12章 少しずつ、家族になる〜まりあ
「私、そんな昔にお父様にお会いしたこと、
あったんですね?」
「まりあさんはとても活発でね。
つまらない大人ばかりのパーティーから抜け出して、
中庭で歳上の男の子たちを従えてサッカーしてたよ?
可愛いワンピースなのにね?」と、
クスクス笑われてしまう。
私は恥ずかしくて思わず赤面してしまった。
「渡辺教授のお葬式の時、
泣いているお母様の手を握って、
ギュッと唇を噛み締めて涙を堪えていたのを覚えているよ。
おさげ髪に黒いリボンをつけてた。
その時、イギリスからお祖父様とお祖母様もいらっしゃってたよね?」
「私、あの時は茫然としていて、
周りも見えてなくて。
その時も来てくださってたんですね?」
「優子さんの手紙を持って来てくれた時は、
全然気が付かなかったよ。
妻から、お母様のことを言われて、
思い出したよ。
あの時の小さかったお嬢さんだったのかと」
「不思議なご縁ですね」
本当に不思議に絡まり合うような縁が繋いでくれてる気がして帰宅した。
そして、その日の夜のうちに、
元々考えてアタリをつけていた日程に、
ディズニーシーの前泊を入れた旅行日程を組んで、
国内のホテルと、
イギリス行きの航空券の予約をした。
イギリスでの細かい予定は、
みんなが行きたい処を踏まえて決めた方が良いから、
そっちのホテルの予約は後にすることにした。
そして、時差を考えながらイギリスに住む祖父母に電話を入れた。
再婚して、家族が出来たことは伝えてあったので、
その家族と一緒に、
久し振りに家を訪れたいと言うと、
とても喜んでくれて、
ホテルなんかより、ここに滞在しなさいと強く言ってくれた。
出発する前に、
優子さんの一周忌も執り行って、
少し若かった頃の笑顔の写真を持って、
家族旅行に一緒に連れて行こうという話もした。
あったんですね?」
「まりあさんはとても活発でね。
つまらない大人ばかりのパーティーから抜け出して、
中庭で歳上の男の子たちを従えてサッカーしてたよ?
可愛いワンピースなのにね?」と、
クスクス笑われてしまう。
私は恥ずかしくて思わず赤面してしまった。
「渡辺教授のお葬式の時、
泣いているお母様の手を握って、
ギュッと唇を噛み締めて涙を堪えていたのを覚えているよ。
おさげ髪に黒いリボンをつけてた。
その時、イギリスからお祖父様とお祖母様もいらっしゃってたよね?」
「私、あの時は茫然としていて、
周りも見えてなくて。
その時も来てくださってたんですね?」
「優子さんの手紙を持って来てくれた時は、
全然気が付かなかったよ。
妻から、お母様のことを言われて、
思い出したよ。
あの時の小さかったお嬢さんだったのかと」
「不思議なご縁ですね」
本当に不思議に絡まり合うような縁が繋いでくれてる気がして帰宅した。
そして、その日の夜のうちに、
元々考えてアタリをつけていた日程に、
ディズニーシーの前泊を入れた旅行日程を組んで、
国内のホテルと、
イギリス行きの航空券の予約をした。
イギリスでの細かい予定は、
みんなが行きたい処を踏まえて決めた方が良いから、
そっちのホテルの予約は後にすることにした。
そして、時差を考えながらイギリスに住む祖父母に電話を入れた。
再婚して、家族が出来たことは伝えてあったので、
その家族と一緒に、
久し振りに家を訪れたいと言うと、
とても喜んでくれて、
ホテルなんかより、ここに滞在しなさいと強く言ってくれた。
出発する前に、
優子さんの一周忌も執り行って、
少し若かった頃の笑顔の写真を持って、
家族旅行に一緒に連れて行こうという話もした。