パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 出逢いは波のように〜まりあ

そして、思いもよらないことに、
久し振りに不動産屋さんから連絡があった。


実家を貸していた外資系企業が日本から事業を縮小撤退することになって、契約を解除したいということだった。

期間中で急な申し出だったので、
違約金の他、迷惑料も支払うという内容だった。
そのまま、その申し出を受けて、
そのまま、家族で引っ越しをしてはどうかという相談をした。

高価なイタリア製の家具なども残していきたいという話もあった。


今より広くなることもあるし、
駅にも近くなるから、
子供たちの通学も便利になる。
それに、今の家は賃貸ということだったから、
ゴールデンウィーク中に引っ越しをすることになった。


離れの家に、どうしても残しておきたかった家具を保管していたので、
そちらを戻して、
使えそうなイタリア製の家具も活用すると、
以前より少し若々しい感じになった。


ゲストルームも整えて、
阿部さんのご両親がお泊まりで遊びに来れるようにもした。


ついでに離れの家は簡単なリフォームをして、
阿部さんの事務所にするとベストという話をして、
休み明けにその辺りも整えることになった。



一通り引っ越しも終わって、
広い庭でキャンプのようにバーベキューをして、
阿部さんの誕生日をお祝いした。



笑顔だけの毎日に、
私は幸せ過ぎて少し怖さも感じていた。