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縛られたい
第13章 出逢いは波のように〜まりあ
イギリスの祖父母もとても喜んでくれて、
「夏頃、連れて来て欲しい」と言っていた。
でも、まだまだそんな月齢では長時間のフライトは厳しいかもしれないなと思った。
阿部さんにもとても嬉しい出来事があった。
普通の仕事とは別に取り組んで応募していたコンペで、
地方都市の美術館のデザインに採用された。
また、それとは別の海外の美術館に関する建築デザインコンペで、
お父様と共同名義でデザインが採用された。
長かった空白を埋めるように、
お父様との絆が少しずつ戻ってきているようだった。
また、お母様は母との共通点もたくさんあって、
まるで本当のお母様のように感じた。
仕事ばかりだった本当の母より、
家事を楽しんだり庭仕事をする処、
活発にテニスや乗馬をする処も、
実の母より私に似ていた。
「真人さん以来、40年ぶりだから忘れちゃったわ」と言うお母様と一緒に、
育児も2人で「初めて」を楽しむように取り組めて、
そこにゆりあさんも手伝ってくれたりした。
毎週、薔薇の花束は届いていて、
やっぱり気になってしまった私は、
体調が少し戻って、
買い物などにも出れるようになった時に、
絶対に足を運ぶことはないと思っていた元夫の病院兼自宅まで車で行ってみて、
そこが更地になってしまったのを茫然とした気持ちで眺めた。
通り掛かった方も、
「良くは知らないけど、
半年ほど前には更地になっていたと思いますよ」と言うだけだった。
じゃあ、あの薔薇の花束は?
落ち着かない気持ちでそのまま
帰宅した。
「夏頃、連れて来て欲しい」と言っていた。
でも、まだまだそんな月齢では長時間のフライトは厳しいかもしれないなと思った。
阿部さんにもとても嬉しい出来事があった。
普通の仕事とは別に取り組んで応募していたコンペで、
地方都市の美術館のデザインに採用された。
また、それとは別の海外の美術館に関する建築デザインコンペで、
お父様と共同名義でデザインが採用された。
長かった空白を埋めるように、
お父様との絆が少しずつ戻ってきているようだった。
また、お母様は母との共通点もたくさんあって、
まるで本当のお母様のように感じた。
仕事ばかりだった本当の母より、
家事を楽しんだり庭仕事をする処、
活発にテニスや乗馬をする処も、
実の母より私に似ていた。
「真人さん以来、40年ぶりだから忘れちゃったわ」と言うお母様と一緒に、
育児も2人で「初めて」を楽しむように取り組めて、
そこにゆりあさんも手伝ってくれたりした。
毎週、薔薇の花束は届いていて、
やっぱり気になってしまった私は、
体調が少し戻って、
買い物などにも出れるようになった時に、
絶対に足を運ぶことはないと思っていた元夫の病院兼自宅まで車で行ってみて、
そこが更地になってしまったのを茫然とした気持ちで眺めた。
通り掛かった方も、
「良くは知らないけど、
半年ほど前には更地になっていたと思いますよ」と言うだけだった。
じゃあ、あの薔薇の花束は?
落ち着かない気持ちでそのまま
帰宅した。