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縛られたい
第15章 元夫さんの手紙〜阿部
妊娠したというから、
家に来て貰う時もセックスは控えていた。
何かあってもいけないから。

でも、2か月ほどした後、
「生理が来てしまいました」とまりあちゃんから言われて、
僕は混乱してしまった。


まりあちゃんが、僕と結婚したくて嘘をついたとは思えないから、
流産したんじゃないかとまずは心配して、
産婦人科に連れて行った。

そしたらなんてことのない、
想像妊娠、もしくは、
身体の不調による生理不順だったらしい。


僕は、前以上にまりあちゃんを妊娠させることに拘った。

同居をするようにして、
毎朝、目の前で基礎体温を測らせた。
そして、排卵日の3日前から、昼も夜もセックスを強要した。
勿論、外出もさせない。
食事も取らずにすることもあった。


病院の一室に、
産婦人科用の椅子も設置して、
中まで器具を使って確認することもあった。

ベルトで固定して、
電動で動くその椅子で脚を開かせた状態で、
怖がるまりあちゃんに、
無理矢理ペニスを押し込んだりもした。

濡れないのは、自分のせいなのに、
縛って身動き取れないようにして、
道具を使ったりもした。


怯えるまりあちゃんを見ると、
余計に興奮して、
自分のムスコがいつもよりカチカチになることも知った。


そのうち、まりあちゃんは、
自分から涎を流しながらこういうことを求めるようになる。

僕と僕のすることに夢中になって、
僕の言いなりになる。


その末に、
子供を授かる。


僕はそう思い込んでいた。


でも、行為の後、
目隠しや拘束を解くと、
まりあちゃんはいつも震えて怖がって泣いていた。

泣いているのが嫌で、
平手打ちをすると、
「ごめんなさい」と小さい声で謝る。

まりあちゃんは、怯えるだけで、
挿入されているのも辛そうで、
人形みたいだった。
その顔を見るのが怖くて、
また、目隠しをして、もっと酷いことをする。

僕はおかしくなっていった。


そのおかしさを正当化しようと思って、
まりあちゃんには内緒で、
一度は切れていたクラブのオンナとも酒を飲んでセックスするようになっていた。


淫乱で、乱暴なことをされてもむしろ喜んで股を開くようなオンナを見ながら、
まりあちゃんはまだ、開発出来てないだけで、
これからもっと、僕を求めるようになる。

そんなことを妄想していた。


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