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縛られたい
第2章 仕事、そして阿部さんの家族とのあれこれ〜まりあ
「こないだの美味しいおかず、
渡辺さんが作ったの?」と優斗くんが言うので、
「違うわ。
時々行く定食屋さんのお母さんが作ったのを、分けて貰ったの。
あそこのお店は、何を食べても美味しいから」
「うん。
美味しかった。
でも、なんかさ、
煮物とか野菜が多かったな」
「優斗くんは、何が好きなの?」
「ハンバーグと鶏カラとミートソース!
それに餃子!!」
「わっ!
私もそれ、全部、大好物!
美味しいよね」
「でも、お父さん、作れないからさ。
セブンの金のなんとかか、
冷凍のヤツ、チンするだけだよ」
「そうなんだ。
まあ、最近のは美味しくなってるんじゃない?」と言ってみた。
バス停はすぐ近くだったから、
スマホで時刻表を写しておいた。
通りを渡った少し先にスーパーがあると言うので、
一緒に渡って、
来る時に降りるバス停の時刻表も写メしておいて、
「この辺りの時間ので来れば良いかな?」と当たりをつけておいた。
優斗くんがバスが来るまで一緒に居ると言うので、
もう一度道路を渡って3人でバス停に立っていた。
バスはさっぱり来なかったけど、
学校のことなんか話すのを聞いてたら、
時間もそんなに苦にならなかった。
途中で「あっ!お姉ちゃん!」と優斗くんが道路の向こうでバスから降りた女子高生に手を振った。
でも、その女の子はプイっと違う方を向いて、
大きく迂回して、家に帰るみたいたった。
「ごめんね。
ゆりあは、俺のこと、
バイ菌みたいに嫌ってるから…」と、
阿部さんは呟くように言った。
私がバスに乗ると、
優斗くんはいつまでも手を振ってくれてて、
その後ろで阿部さんは優斗くんの肩に手を置いて、
こちらを見てくれていた。
その後、2人はスーパーの片隅で焼きそばとたこ焼きという、
買い食いのような夕食を取って、
お姉ちゃん用にもそれを買って帰ったと言う話を、
翌日、優斗くんから聞いて、
心の底から阿部家の食生活を心配してしまったのだった。
お母さんって…、
居るのかな?
指輪、してるけど、
なんかお母さんの気配、その家には見えなかった。
渡辺さんが作ったの?」と優斗くんが言うので、
「違うわ。
時々行く定食屋さんのお母さんが作ったのを、分けて貰ったの。
あそこのお店は、何を食べても美味しいから」
「うん。
美味しかった。
でも、なんかさ、
煮物とか野菜が多かったな」
「優斗くんは、何が好きなの?」
「ハンバーグと鶏カラとミートソース!
それに餃子!!」
「わっ!
私もそれ、全部、大好物!
美味しいよね」
「でも、お父さん、作れないからさ。
セブンの金のなんとかか、
冷凍のヤツ、チンするだけだよ」
「そうなんだ。
まあ、最近のは美味しくなってるんじゃない?」と言ってみた。
バス停はすぐ近くだったから、
スマホで時刻表を写しておいた。
通りを渡った少し先にスーパーがあると言うので、
一緒に渡って、
来る時に降りるバス停の時刻表も写メしておいて、
「この辺りの時間ので来れば良いかな?」と当たりをつけておいた。
優斗くんがバスが来るまで一緒に居ると言うので、
もう一度道路を渡って3人でバス停に立っていた。
バスはさっぱり来なかったけど、
学校のことなんか話すのを聞いてたら、
時間もそんなに苦にならなかった。
途中で「あっ!お姉ちゃん!」と優斗くんが道路の向こうでバスから降りた女子高生に手を振った。
でも、その女の子はプイっと違う方を向いて、
大きく迂回して、家に帰るみたいたった。
「ごめんね。
ゆりあは、俺のこと、
バイ菌みたいに嫌ってるから…」と、
阿部さんは呟くように言った。
私がバスに乗ると、
優斗くんはいつまでも手を振ってくれてて、
その後ろで阿部さんは優斗くんの肩に手を置いて、
こちらを見てくれていた。
その後、2人はスーパーの片隅で焼きそばとたこ焼きという、
買い食いのような夕食を取って、
お姉ちゃん用にもそれを買って帰ったと言う話を、
翌日、優斗くんから聞いて、
心の底から阿部家の食生活を心配してしまったのだった。
お母さんって…、
居るのかな?
指輪、してるけど、
なんかお母さんの気配、その家には見えなかった。