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縛られたい
第16章 縛られたい〜まりあ
阿部さんは脚を縛った紐も解いてから、
抱き締めてキスをすると、

「確かに縛ると興奮するけど、
道具はまだ良いかな?」と笑う。


「まだ?」


「うん。
まだ。
自分の力で気持ち良くさせたいかな?
で、それが難しくなったら、
使っても良い?
それとも、道具の方が、良いのかな?」


「それは…まさとさんも経験してみれば?」
と笑って、
今度は阿部さんの手首を縛って、
目隠しをしてしまうと、
私は唇や耳、首筋からキスをしていく。



「えっ?」と言った後、
少し喘いだ声を出しては恥ずかしそうに声を我慢している阿部さんに、
「声、我慢しないで?」と言って、
小さい乳首を口に含んで舐めてみる。


そして、転がったマッサージ器を拾ってスイッチを入れると、
乳首にそっと当ててみると、
身体がビクンとして声を上げる。


阿部さんのモノが大きくなって、
先端から透明な液が滲んでいるので、
それを掬うようにして先端をそっと捏ね回してから口に含む。

両脚の付け根にマッサージ器を当てながら、
ペロペロ舐めていると、

「もうダメ。
降参。
まりあさん、判ったよ」と言って私を止めようとする。


「判ったって?」


「目隠しも縛られるのも道具も凄く気持ち良い。
でも…、
やっぱりまりあさんが一番気持ち良い」


私は阿部さんに跨って自分のナカに沈めて、
蕾の処にマッサージ器を当てながら腰を振った。


痺れるような快感が突き抜けていく。


「まさとさん、気持ち良い…。
イッちゃいそう」


「俺ももうダメ…。
出すよ。
まりあ、愛してる」


そのまま、阿部さんを犯すように腰を振って、
最後の一滴まで搾り取った。




目隠しと手首の紐を外すと、
阿部さんは眩しそうな顔をして、

「ホントだ。
目隠しも拘束されるのも、
いつもより感覚が鋭くなるのかな?
気持ち良いな。
それと、道具も悪くないな?」と照れ臭そうに笑うと、

「今度、もっと試してみたいから、
買っておくよ」と言って耳にキスをした。


その日はそのまま眠ってしまって、
朝はのんびり愛し合って室内の温泉に入って朝食を取った。
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