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縛られたい
第2章 仕事、そして阿部さんの家族とのあれこれ〜まりあ
「えっと、いつもそういうの観てる訳じゃなくて…」
「別に良いですよ。
男の人って、そういうの観たいもんなんですよね?
でも、優斗くんは、まだ5年生でしょ?
変にそういうの観ちゃって、
女性に対する気持ちが、歪んじゃったりしないようにしてあげないといけないと思いますよ?」
阿部さんはますます小さくなってる。
「巨乳、好きなんですね?」と、
私は要らないことを言ってしまう。
阿部さんは耳まで紅くなって、
「オトコはみんな、
おっぱい好きなんだよ」と言って、
プイっと顔を背ける。
話が変な方に行くといけないと思って、
私は違うことを言った。
「そうだ!
お仕事が忙しくない時に、
図面の引き方、教えてください!
マックも使ったことなくて…」
「ああ、それなら良いよ。
今やってるのを納品したら、
教えるね」と、
少しホッとした顔で言った。
「ジーンズとかで良いのに」
「えっ?
ああ。
これ、部屋着なんですよ。
コットンでユルユルなワンピース。
私、ジーンズとかパンツ類、持ってなくて。
靴はスニーカーで来ちゃいました。
ちゃんとした靴と服、
営業用に必要かもと思って、
一式持って来たので、
奥に置かせて貰っても良いですか?」と、
床に置いたボストンバッグを手にした。
「あ、ああ。
勿論良いけど、皺にならない?」
「シルクジャージーだから、大丈夫です」と言った。
ランチはまた、
同じファミレスに行って戻って、
午後は領収書の入力の続きをして行った。
本棚にあった簡単経理の本を見ながら、
分類していくと、
そこそこ時間が掛かった。
そうこうしてると優斗くんが帰宅して、
また事務所に来て、
前夜の夕食の話を聞いて、
本当に食生活が心配になってしまった。
そんな日が続いたけど、
でも、流石に「お母さんは?」なんてことは訊けないまま、
最初の1週間は終わろうとしていた。
金曜日の勤務時間中に、
不動産屋さんから電話が来て、
翌日に内見に行くことになった時、
阿部さんは少し怖い顔で、
「デート…だよね?」と訊いた。
「えっ?」
「明日、駅で10時にって…」
「やだ。
違いますよ?
引っ越し先に良さそうな物件出てるから、
内見しませんかって言われて…」と言うと、
阿部さんは物凄くホッとした顔をした。
「別に良いですよ。
男の人って、そういうの観たいもんなんですよね?
でも、優斗くんは、まだ5年生でしょ?
変にそういうの観ちゃって、
女性に対する気持ちが、歪んじゃったりしないようにしてあげないといけないと思いますよ?」
阿部さんはますます小さくなってる。
「巨乳、好きなんですね?」と、
私は要らないことを言ってしまう。
阿部さんは耳まで紅くなって、
「オトコはみんな、
おっぱい好きなんだよ」と言って、
プイっと顔を背ける。
話が変な方に行くといけないと思って、
私は違うことを言った。
「そうだ!
お仕事が忙しくない時に、
図面の引き方、教えてください!
マックも使ったことなくて…」
「ああ、それなら良いよ。
今やってるのを納品したら、
教えるね」と、
少しホッとした顔で言った。
「ジーンズとかで良いのに」
「えっ?
ああ。
これ、部屋着なんですよ。
コットンでユルユルなワンピース。
私、ジーンズとかパンツ類、持ってなくて。
靴はスニーカーで来ちゃいました。
ちゃんとした靴と服、
営業用に必要かもと思って、
一式持って来たので、
奥に置かせて貰っても良いですか?」と、
床に置いたボストンバッグを手にした。
「あ、ああ。
勿論良いけど、皺にならない?」
「シルクジャージーだから、大丈夫です」と言った。
ランチはまた、
同じファミレスに行って戻って、
午後は領収書の入力の続きをして行った。
本棚にあった簡単経理の本を見ながら、
分類していくと、
そこそこ時間が掛かった。
そうこうしてると優斗くんが帰宅して、
また事務所に来て、
前夜の夕食の話を聞いて、
本当に食生活が心配になってしまった。
そんな日が続いたけど、
でも、流石に「お母さんは?」なんてことは訊けないまま、
最初の1週間は終わろうとしていた。
金曜日の勤務時間中に、
不動産屋さんから電話が来て、
翌日に内見に行くことになった時、
阿部さんは少し怖い顔で、
「デート…だよね?」と訊いた。
「えっ?」
「明日、駅で10時にって…」
「やだ。
違いますよ?
引っ越し先に良さそうな物件出てるから、
内見しませんかって言われて…」と言うと、
阿部さんは物凄くホッとした顔をした。