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縛られたい
第1章 まずはパソコンから始めよう〜まりあ
パソコンスクールは老人達の憩いの場のようになっていて、
正直驚いてしまう。
受付で会員証みたいなものを見せると、
「ああ…」と言われて、
小部屋に通される。
面倒臭そうな顔の女性が、
「自分のパソコン使うなら、
箱から出してくださいね」と言って、
部屋から出て行く。
私は丁寧に箱を開けながら、
中身を出していく。
充電器とアダプタを繋いで、
机にあるコンセントに挿してみる。
立ち上がって受付の人に、
「あの…飲み物飲んでも良いですか?」と訊くと、
「蓋が閉まるペットボトルなら良いですよ」と言われて、
外に一度買いに出た。
部屋に戻るとさっきのオジサンが私の席の隣で、
ゴソゴソとパソコンを出している処だった。
私はお辞儀をして、
横に座ると、
さっきの女性が戻ってきた。
「えっと…渡辺さんと阿部さんですね?
本日の講師の鈴木です。
初期設定をまずしましょうか」と言う。
見ると、オジサンは人差し指だけで器用にキーボードを打っている。
でも私はブラインドタッチで入力していくので、
私の方が全てにおいて早かった。
「渡辺さん、入力早くて正確ですね?
阿部さんは…頑張ってくださいね」と言われて、
オジサン、じゃなくて、阿部さんは少し紅くなっていた。
あまり日焼けもしてなくて、
でも、サラリーマンぽくもなかった。
チラリと見たところ、
顔立ちは彫りが深くてハンサムだった。
髪も少し癖っ毛で茶色がかっていた。
初期設定の後、
何を学びたいか訊かれて、
「ワード、エクセルの基本と応用、
パワポの辺りを…」と言うと、
阿部さんも「私もその辺りを…」と言った。
通える頻度を訊かれて、
私は「毎日でも」と言う。
阿部さんは「来れる日に来る感じかな?」と答える。
「今日は何時まで?」
「夕方まで居ても良いですか?」と私は答えたが、
阿部さんは「私は午前中までで…」と言っていた。
という訳で、
取り敢えず一緒にワードの基本から習うことになった。
昼になって、パソコンは置いたままにしてランチに出ると、
阿部さんがエレベーターで声を掛けてきた。
正直驚いてしまう。
受付で会員証みたいなものを見せると、
「ああ…」と言われて、
小部屋に通される。
面倒臭そうな顔の女性が、
「自分のパソコン使うなら、
箱から出してくださいね」と言って、
部屋から出て行く。
私は丁寧に箱を開けながら、
中身を出していく。
充電器とアダプタを繋いで、
机にあるコンセントに挿してみる。
立ち上がって受付の人に、
「あの…飲み物飲んでも良いですか?」と訊くと、
「蓋が閉まるペットボトルなら良いですよ」と言われて、
外に一度買いに出た。
部屋に戻るとさっきのオジサンが私の席の隣で、
ゴソゴソとパソコンを出している処だった。
私はお辞儀をして、
横に座ると、
さっきの女性が戻ってきた。
「えっと…渡辺さんと阿部さんですね?
本日の講師の鈴木です。
初期設定をまずしましょうか」と言う。
見ると、オジサンは人差し指だけで器用にキーボードを打っている。
でも私はブラインドタッチで入力していくので、
私の方が全てにおいて早かった。
「渡辺さん、入力早くて正確ですね?
阿部さんは…頑張ってくださいね」と言われて、
オジサン、じゃなくて、阿部さんは少し紅くなっていた。
あまり日焼けもしてなくて、
でも、サラリーマンぽくもなかった。
チラリと見たところ、
顔立ちは彫りが深くてハンサムだった。
髪も少し癖っ毛で茶色がかっていた。
初期設定の後、
何を学びたいか訊かれて、
「ワード、エクセルの基本と応用、
パワポの辺りを…」と言うと、
阿部さんも「私もその辺りを…」と言った。
通える頻度を訊かれて、
私は「毎日でも」と言う。
阿部さんは「来れる日に来る感じかな?」と答える。
「今日は何時まで?」
「夕方まで居ても良いですか?」と私は答えたが、
阿部さんは「私は午前中までで…」と言っていた。
という訳で、
取り敢えず一緒にワードの基本から習うことになった。
昼になって、パソコンは置いたままにしてランチに出ると、
阿部さんがエレベーターで声を掛けてきた。