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縛られたい
第1章 まずはパソコンから始めよう〜まりあ
(指輪、してたな。
当たり前だよね)
と心の中で呟きながら、スクールに戻った。
無料のテキストも解りやすくて、
タイピングも早かったせいか、
先生には放置され気味でどんどんページを進めていった。
その後も、本当に毎日平日はパソコンスクールに通って、
途中ランチを取って、
帰りには同じお店の忙しくなる前の時間帯に夕食を食べて帰宅していた。
阿部さんは、仕事のせいなのか不定期に2時間ほど来て帰る感じで、
タイミングが合えば、ランチをご一緒した。
でも、相変わらず入力は遅いし、
ワードもエクセルも苦手そうだった。
パワポは諦めているみたいだった。
無料の期間がまもなく終わるという頃に、
パソコンスクールの受付の人に声を掛けられた。
そのスクールの代表らしかった。
「阿部さん、人当たりが良いし、パソコンの理解も早いし、
良かったらうちでインストラクターしないかな?」というお誘いだった。
「でも、資格とか、何もないですよ?
そもそも、ハードのこととか、
解りませんし。
私、機械音痴なので…」と言うと、
「どうせ、お客さんはおじいちゃん達が多いし、
メール出し方とか、
年賀状作ったりする程度のことを可愛い先生から教えて貰えれば良いって感じだから、
今のままでも充分だよ。
資格とかも、渡辺さんなら、受ければ良い成績で合格出来るよ」と言われて、
雇用条件の書類と、
形式上必要だからと履歴書を渡されてしまった。
んー。
時給は安い仕事だけど、
取り敢えず就職先としてはありかな?
大学出た後、就職もしたことなかったし。
でも、正社員ってわけじゃないし、
どうなんだろう?
阿部さんがスクールに来たから、
ちょっと意見を訊いてみようかなと思った。
当たり前だよね)
と心の中で呟きながら、スクールに戻った。
無料のテキストも解りやすくて、
タイピングも早かったせいか、
先生には放置され気味でどんどんページを進めていった。
その後も、本当に毎日平日はパソコンスクールに通って、
途中ランチを取って、
帰りには同じお店の忙しくなる前の時間帯に夕食を食べて帰宅していた。
阿部さんは、仕事のせいなのか不定期に2時間ほど来て帰る感じで、
タイミングが合えば、ランチをご一緒した。
でも、相変わらず入力は遅いし、
ワードもエクセルも苦手そうだった。
パワポは諦めているみたいだった。
無料の期間がまもなく終わるという頃に、
パソコンスクールの受付の人に声を掛けられた。
そのスクールの代表らしかった。
「阿部さん、人当たりが良いし、パソコンの理解も早いし、
良かったらうちでインストラクターしないかな?」というお誘いだった。
「でも、資格とか、何もないですよ?
そもそも、ハードのこととか、
解りませんし。
私、機械音痴なので…」と言うと、
「どうせ、お客さんはおじいちゃん達が多いし、
メール出し方とか、
年賀状作ったりする程度のことを可愛い先生から教えて貰えれば良いって感じだから、
今のままでも充分だよ。
資格とかも、渡辺さんなら、受ければ良い成績で合格出来るよ」と言われて、
雇用条件の書類と、
形式上必要だからと履歴書を渡されてしまった。
んー。
時給は安い仕事だけど、
取り敢えず就職先としてはありかな?
大学出た後、就職もしたことなかったし。
でも、正社員ってわけじゃないし、
どうなんだろう?
阿部さんがスクールに来たから、
ちょっと意見を訊いてみようかなと思った。