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縛られたい
第7章 悪夢〜まりあ
「これ…どうしたんだ?
渡辺さん、血が出てるよ?
それに、その格好?」

「お父さん、ごめんなさい。
私…私…」とゆりあさんが泣いてしまうので、
「ちょっと待って?
落ち着いて?
ゆりあさんは騙されてただけだから」と言いながら、
警察の人に、
「それで、こんな時間にやってる産婦人科って、ありますか?」と訊くと、
「んー。救急車呼んだ方が早いですね。
大丈夫ですか?」と言われて、
「大丈夫じゃないけど、なんとか…」と言ってみた。


「ゆりあさんも、頭とか打ってるから、
念の為、精密検査した方が良いですよね?
救急車、お願い出来ますか?
あ、住宅街なので、
サイレンは鳴らさずにと言ってくださいね?」と言った。


「それと、この切り裂かれた服とかも、
証拠品になるんですか?
着替えたいんですけど…」


「ああ、そうですね。
着替えてきてください。
今、身につけている物と、
犯行に使った刃物は押収させて貰います。
ほら、お前、何を使ったんだよ?」とお巡りさんに言われて、
男は俯きながら、落ちていた鋏とナイフを指差した。


鋏は、机に置いてあったもので、
ナイフは持ち込んだものらしかった。

紐やスタンガンなども用意して持ち込んでいたことが判り、
良く判らない薬品まで持っていた。
計画的な犯行で、より悪質だということになりそうだった。


部屋の片隅に掛けてあった部屋着を手に、
母屋の洗面所の処で着替えた。

顔色が悪くて、
首の辺りや腕などに傷があって出血していて、
手首なども擦過傷が出来ていた。

取り敢えず、清潔な白いタオルで止血してみる。
リビングのソファで座って少し身体を休めていたら、
救急車が到着した。
2台に分かれて乗ることになった。

「私は1人で大丈夫なので、
ゆりあさんに付き添ってくださいね?
でも、今日はあれこれ訊かないであげてくださいね?」と阿部さんに言って、
私は1人で救急車に乗り込んだ。
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