この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
初めてはお兄さんと
第1章 お酒に酔った勢いで
ずっと憧れていたお兄さんがいた。
父の可愛がっている部下で、私よりもずっと大人なんだけど、童顔で笑うと可愛くって、そんなに歳を感じさせなかった。
初めて会ったのは中学生の時。
父の会社のバーベキューに参加した時に出会った。顔がタイプだったのと、父の娘だからと分かっているもののよく気にかけてくれて、すぐに好きになってしまった。
それから私は密かに恋心を温めていた。でも、私の恋は叶わなかった。
何度も諦めようと思った。
お兄さんは気づけば結婚していたし、子どももできていた。
そのたびに今日で最後と思うのに、不毛な恋だと分かっているのに、それなのに、父がそういうタイミングでお兄さんを家に連れてくるから諦められない。忘れられない。
それでも、お兄さんを想うのは今日で最後にしようと思う。
今日はお兄さんの奥さんが里帰り出産をして時間を持て余しているお兄さんを、父が家に泊める日だから。
「それにしても、あの梨木くんがもうお父さんか」
父は上機嫌でお酒を飲んでいる。
お兄さんもほんのり頬を染めながら、私が作ったおつまみを口にしている。
「後で部屋に来てくれませんか」
私は隙をついてお兄さんに耳打ちして、自室に戻った。
これは賭けだった。
お兄さんが部屋に来てくれれば、勝負をしかける。来てくれなければ、このまま諦める。
私はお兄さんに処女をもらって欲しかった。この長い片思いの記念にお兄さんとセックスしたかった。
どうか来てくださいと祈っていると扉をノックする音が耳に入った。
はやる心を抑えながら扉を開くと、そこには待ちわびてたお兄さんが立っている。
部屋に来たもののどうしたらいいのか戸惑っている様子のお兄さんの腕を引っ張って、ベッドに無理矢理座らせた。
「お願いがあるんです。私を抱いてくれませんか?」
父の可愛がっている部下で、私よりもずっと大人なんだけど、童顔で笑うと可愛くって、そんなに歳を感じさせなかった。
初めて会ったのは中学生の時。
父の会社のバーベキューに参加した時に出会った。顔がタイプだったのと、父の娘だからと分かっているもののよく気にかけてくれて、すぐに好きになってしまった。
それから私は密かに恋心を温めていた。でも、私の恋は叶わなかった。
何度も諦めようと思った。
お兄さんは気づけば結婚していたし、子どももできていた。
そのたびに今日で最後と思うのに、不毛な恋だと分かっているのに、それなのに、父がそういうタイミングでお兄さんを家に連れてくるから諦められない。忘れられない。
それでも、お兄さんを想うのは今日で最後にしようと思う。
今日はお兄さんの奥さんが里帰り出産をして時間を持て余しているお兄さんを、父が家に泊める日だから。
「それにしても、あの梨木くんがもうお父さんか」
父は上機嫌でお酒を飲んでいる。
お兄さんもほんのり頬を染めながら、私が作ったおつまみを口にしている。
「後で部屋に来てくれませんか」
私は隙をついてお兄さんに耳打ちして、自室に戻った。
これは賭けだった。
お兄さんが部屋に来てくれれば、勝負をしかける。来てくれなければ、このまま諦める。
私はお兄さんに処女をもらって欲しかった。この長い片思いの記念にお兄さんとセックスしたかった。
どうか来てくださいと祈っていると扉をノックする音が耳に入った。
はやる心を抑えながら扉を開くと、そこには待ちわびてたお兄さんが立っている。
部屋に来たもののどうしたらいいのか戸惑っている様子のお兄さんの腕を引っ張って、ベッドに無理矢理座らせた。
「お願いがあるんです。私を抱いてくれませんか?」