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満ちる満ちる満ち足りる
第5章 ほぐしほぐされ
「仕事が早いね。彼。」
三原が口を開く
彼と聞いて幸子はぽかーとする
あ、彰か
確か三原の部署で働いているのだった
仕事どころか手も早いんですよと心で嘆いた
「悩み事ってもしかして彼のこと?」
鋭い
「会社で秘密持つってしんどいよね。」
幸子が三原の顔を見る
すべてを打ち明けてしまいたい衝動に駆られた
三原には聞いてほしい
「実は彰のことなんです。」
「やっぱりそうか。身内と働くって難しいよね。」
「知ってたんですか?」
「苗字でなんとなくね。彼とも何回か外回りで一緒になって、もしかしてって思って聞いてみたんだ。」
彰ったら私の恥ずかしい情報を与えてないと良いけど
一方で幸子は頑なに守ってきた秘密を三原に打ち明けたことで少し楽になったのだった
「三原さんには叶わないなあ。」
「長く生きてるからね。」
三原が2本目のタバコを吹かす
「そういえば吉村さんって携帯詳しい?今度娘と見に行くんだ。初めて持たせるから何選んでいいかわからなくてさあ。」
だった
幸子はどっぷり三原の横顔に見とれて
既婚者であることを忘れてしまう
今この時間を最大限楽しもうと誓う
その時だった
非常階段の方から音が聞こえる
ガタッガタッ
誰かいるのだろうか
カツッカツッ
ヒールの音もする
幸子が階段に近づくと
女性の押し殺したような声がする
「あっあっ。」
なんと、男女が交わっている
女性のスカートが捲りあげられ階段の手すりに手をついて前からゆっくり突かれている
こんなところで
しかし幸子も先日の恭二との野外プレイを思い出すと、人のことは言えない
呆然としていると三原が後ろから歩いてくる
「おっと。」
さすがの落ち着いた三原も驚いているようだ
「おいで。」
三原が幸子の手を引く
幸子は言葉が出ない
さすがに目の前で人がしてるのを見ると萎える
しかも真っ昼間から非常階段で燃えているなんて
解放感半端ないではないか
羨ましい気もする
三原が反対側の非常階段に幸子を座らせる
「大丈夫?びっくりしたね。」
三原が幸子の横に座る
こんなときでも幸子の心配をしてくれて
幸子は胸がじーんとなる
「今時の人はどこでもあんなこと出来るのかねぇ。」
2日前に経験した幸子は何も言えない
しかしこうして三原と二人っきりになれて幸子はある意味彼らに感謝なのであった
三原が口を開く
彼と聞いて幸子はぽかーとする
あ、彰か
確か三原の部署で働いているのだった
仕事どころか手も早いんですよと心で嘆いた
「悩み事ってもしかして彼のこと?」
鋭い
「会社で秘密持つってしんどいよね。」
幸子が三原の顔を見る
すべてを打ち明けてしまいたい衝動に駆られた
三原には聞いてほしい
「実は彰のことなんです。」
「やっぱりそうか。身内と働くって難しいよね。」
「知ってたんですか?」
「苗字でなんとなくね。彼とも何回か外回りで一緒になって、もしかしてって思って聞いてみたんだ。」
彰ったら私の恥ずかしい情報を与えてないと良いけど
一方で幸子は頑なに守ってきた秘密を三原に打ち明けたことで少し楽になったのだった
「三原さんには叶わないなあ。」
「長く生きてるからね。」
三原が2本目のタバコを吹かす
「そういえば吉村さんって携帯詳しい?今度娘と見に行くんだ。初めて持たせるから何選んでいいかわからなくてさあ。」
だった
幸子はどっぷり三原の横顔に見とれて
既婚者であることを忘れてしまう
今この時間を最大限楽しもうと誓う
その時だった
非常階段の方から音が聞こえる
ガタッガタッ
誰かいるのだろうか
カツッカツッ
ヒールの音もする
幸子が階段に近づくと
女性の押し殺したような声がする
「あっあっ。」
なんと、男女が交わっている
女性のスカートが捲りあげられ階段の手すりに手をついて前からゆっくり突かれている
こんなところで
しかし幸子も先日の恭二との野外プレイを思い出すと、人のことは言えない
呆然としていると三原が後ろから歩いてくる
「おっと。」
さすがの落ち着いた三原も驚いているようだ
「おいで。」
三原が幸子の手を引く
幸子は言葉が出ない
さすがに目の前で人がしてるのを見ると萎える
しかも真っ昼間から非常階段で燃えているなんて
解放感半端ないではないか
羨ましい気もする
三原が反対側の非常階段に幸子を座らせる
「大丈夫?びっくりしたね。」
三原が幸子の横に座る
こんなときでも幸子の心配をしてくれて
幸子は胸がじーんとなる
「今時の人はどこでもあんなこと出来るのかねぇ。」
2日前に経験した幸子は何も言えない
しかしこうして三原と二人っきりになれて幸子はある意味彼らに感謝なのであった