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女たちは生きる
第2章  洋子
激しく求めあい
泡沫の時の流れをただ貪った私たち
互いが互いの一番では無いことに
心地良さがあった



洋子はつい最近恋人と別れた
簡単に言えば振られた
二股だったとは間抜けな話しで
愚痴ることさえ憚れる
二十歳やそこらのお嬢ちゃんじゃぁ
あるまいし……情けないを通り越し
男を見る目のなさに笑える


洋子には留美香と言う悪友がいる

女子高からの付き合いでお互いに
ほぼ知らない事が無いくらい
何でも話す
仕事 家族 恋人etc.

然しこれは気が引ける……
何故なら留美香には
言い当てられていたからだ

遅かれ早かれ振られると!

留美香は同性が恋愛対象なので
男性を厳しく冷静に分析する
今回過去最低の男だと
扱き下ろされていた

まあそう言われれば燃えるみたいな
気持ちも無かったかと言えば
嘘になるが惚れていたのは事実だった


振られてから二週間ぐらいたち
傷は痂に為ってきた頃

「暫く~元気だったか~」
留美香からのライン
彼女は今会社の後輩と
絶賛幸せいっぱいのはずだ

「まぁな~それなりよ~」
「今晩会える?」

あらら何かあったな
留美香がすぐに会いたいなんて
普通は言わない

「いいよ~八時頃家おいでよ」
「了解!なんか買って行くよ~」
「OK」

六時上がりで七時には部屋に帰宅した
洋子だったが 
ドアの前には留美香が立っていた

「お~早いじゃん 待った?」
なんか暗いねぇ
気のせいじゃないね~

「今来たばっかり」

いやいや嘘だわ
スーパーの袋が倒れている
それに気付かないくらい
ぼっ~としているんだから

洋子は早々に鍵を開け留美香を入るよう促した









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