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第2章 回想

石山は、それにしても楓から誘ってくるとは、予想外であった……

この危険な状況のなかで、楓と交歓する悦びは……スリル満点には間違いなかった……

山の中の宿では、何もなく……
温泉に入り、癒し…美味しい食事、飲酒……くらいが、楽しみで早く床に着く客がほとんどらしかった……
そして、朝は早く……森の爽やかな空気を吸いながらの散策が多いようであった………都会の喧騒の中で、心身の疲れを取り、次からまた、仕事、現実の社会生活を送るために、リフレッシュの場所となることであろう……一時の癒し……それを求めて、みんな、来るんだろう……


そして、石山はみんなが寝静まった頃、楓の指示にに従い、部屋を出た……

館内は、不気味なくらい静かであった…

個室風呂の前に立った、入浴中の看板があった……
そして、ドアのノブに手を当てた……
軽く回った……室内へと入った………カチャ、と鍵をかけた。その音だけが、響き渡った感じかした……