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夢魔の半生
第3章 プレハブ
 流石にこれ以上ここに居るのはまずいので絶頂を迎え意識を飛ばした一美をお姫様抱っこすると膨張した愛棒のせいでやや前屈みになりながら木立の中に入った。
 暫く一美の尻の感触を楽しみながら歩くと古びたプレハブが見えてきた。あちらこちら錆び何ヵ所か穴が開いてる壁面。ガラスが割れ落ちた所に段ボールやブルーシートが張ってある窓。上の蝶番が外れ宙ぶらりんになっているドアの横には風雨に晒され褪せた看板に「公園管理事務所」の文字がかろうじて読み取れる。
 10年以上前に新しい管理事務所が出来てから暫くは倉庫代わりに使われていたようだがいつの間にか忘れられ廃墟になっていて今では俺の連れ込み部屋だ。
 ぶら下がり仕切りとしての用をなさなくなってるドアを背中で少し押しながら中に入る。窓ガラスの7割りが割れ代用品で塞がっているので薄暗い室内は廃墟とは思えないほど綺麗に掃除され整理されている。
 俺だってごみ溜めの中で女を抱くなんて変な趣味はない。週に一回は立ち寄って簡単な掃除はしている。
 部屋の端にはツインサイズのベッドが鎮座し反対側には2×6サイズの事務用長テーブルとパイプ椅子が二脚ある。
 一美を数少ない家具、ベッドの上に下ろすと横にする。取り上げたランドセルをテーブルに置き外に出ると丁度テーブルが置いてある付近に設えた掘っ立て小屋に入る。
 なにしろ昼尚暗い室内ではナニをするにも不便なので用意したのがこの小型発電機だ。少々駆動音が大きいのが難点だがそこそこ役にたつ。
 プレハブに戻ると小さなペンダントライトの明かりの下で発電機の音に驚いたのか一美が目を覚ましていた。
 「おはよう。」
 出来るだけ優しい声を出す。今はまだ優しい小父さんでいなくてはならない。
 「あの・・・」
 「おめでとう!」
 こういう場合相手に思考する暇を与えては駄目だ。
 「一美は大人の女の人と同じ様にクリちゃんでちゃんときもちよくなれるようになったんだよ。」
 ゆっくりした口調で話しかけながらベッドの隣に座る。
 
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