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夢魔の半生
第7章 月の雫
 それからは大忙しだ。相方の警察官が警邏から帰って来るまでの間に真実子を起こして衣類を着けさせてから今後の計画を言い含めた。
 久々のセックスで腰が抜けている真実子を椅子に座らせた頃に警邏に出ていた警官が帰ってきた。
 彼には道を尋ねていたら急に婦警さんが体調を崩して倒れたので介抱していたと嘘八百を並び立てた。喋った内容で事実は「道を尋ねた」の一点だけだ。
 このお巡り余程お人好しの純粋培養されたお坊ちゃんなのだろう。交番内に漂う性臭にも少し小首を傾げるだけで頓着することなく俺の作り話を信じた。
 上官に電話連絡した結果真実子は今日は早退。明日は大事をとって有給休暇と決まったところで俺は交番を後にした。
 お坊ちゃん警官に聞き出した定食屋でそこそこ美味いしょうが焼き定食を平らげカラオケとゲームセンターで時間を潰す。
 17時半を過ぎた辺りで電車に乗り一つ隣の駅に降り立つ。
 改札を出た所で彷徨くこと10分程でお目当ての相手が来た。
 私服に着替え伊達メガネをした真実子だ。
 白の半袖のブラウスに膝丈の薄い水色のフレアスカート。肩から小さなポシェット。厳つい制服姿とは全くの別人だ。
 「お待たせしました。」
 俺を見つけるとスカートの裾を翻して小走りに近付くと小さく呟く。
 まるで主人を見つけた子犬だ。
 よしよし、と頭の代わりに尻を撫でてやる。
 うん。この感触は。
 「言われた通りにしたようだな。」
 尻臀を揉まれながら尋ねられ真実子は真っ赤になりながら小さく頷く。
 「言葉にしないと判らないと言ったよな。」
 怒気を込めて尻を鷲掴みにする。普通の女なら抓るとこだが鍛え上げられ引き締まった真実子の尻に痛みを与えるには叩くか鷲掴みにするしかないのだ。
 他人からはバカップルがいちゃついているように見えるだろうが真実子からしたら羞恥で頬から血が滴りそうだ。
 「ご、ご主人様のご命令通りに下着を着けずにまいりました。」
 「65点。もっと判りやすい言葉で言ってくれよ。」
 「ご主人様。・・・真実子は今ご命令通りノーブラノーパンです。」
 「ご命令通りねぇ。」
 真実子の肢体を嘗め回すように見て鼻で嗤う。
 「ノーブラノーパンで来いとは言ったがここを濡らしてこいとは言ってないぞ!」
 右手でスカート越しに真実子の股間を握ると水色のスカートに紺色の染みが広がる。
 
 
 
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