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第8章 Mayuさんの体験

　電話を掛けて黒服を呼んで基本的な心得てと所作を教えるように言って、

「さあ、Mayuさん付いて行ってください。

　基本的な知識は要りますからね。

　その時間はカウント出来ませんから宜しく」と言って立ち上がった。

　黒服の男は店長であった。

　Mayuさんは持ち前の負けん気を出したようだが、それでも恐る恐る付き従って言った。

　ケー君ママの真弓は男に夜の世界を自分も体験したいと言ったのを、男は困ってNatsuに話すと「へー、話早いわね。いいわ」となって自分の店へ通すと系列店に話をしてくれたのであった。

　それを男はさも自分の知り合いと胡麻化して連れてきたのであった。

　場所も店名も全く違うので素人には分からないのであった。

　ただ、Natsuの勤め先と違って昼キャバであったからその分レベルが客筋を含めてやや落ちた。

　特に夜に働く男達が憂さ晴らしにやってくるのと暇な老人が中心であった。

　そして生活が厳しいシングルママさんが中心のため中にはアフターが過激になる場合もあった。

　それについてはMayuさんには黙っていたのであった。