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彼女に抱かれたい
第8章 一矢纏わぬ
『うっ…』
「ねぇサトシ、一つ確認したいんだけど。」
『な、なに?』
「サトシは私の何だっけ?」
…?
『か…彼氏…だけど。』
バチッ!
乾いた音とともに左の頬に走る痺れ。
どうやら頬を叩かれたらしい。
「彼氏?それだけじゃないよね?」
『えっ…』
ど、どういうことだ?俺は彼氏じゃないの?
「そっか、忘れちゃったんだ。悲しいな…
昨日もせっかく電話くれたと思ったら急に大きな声出して…」
ポタポタッ…
彼女の目から大粒の涙がこぼれ落ちてきた。