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彼女に抱かれたい
第3章 抱かれる…
しばらく互いに深くキスをしていると、マイがこちらに体重をかけてきて、サトシは自分の体がぐらつき、マイに押し倒されるようにベッドに仰向けになった。

マイは少し唇を離した。
マイも興奮しているのか、至近距離だからか、息が荒い。
「こんな気持ち初めて。
サトシくんの全部が欲しくてたまらないの。
私…もう我慢できない…。」

サトシは今すぐにでもマイと一つになりたかったが、突如不安に襲われた。
マイはたぶん初めてじゃないが、自分は初めて。
男として比べられることが怖かった。
今これを打ち明けると、ムードもあったもんじゃない。
でも、後で後悔するなら、先に不安を言っておきたい。

『マイ…笑わないで聞いてほしいんだけど…』
「ん?なぁに?」
『実は少し不安なんだ…』
「何が不安なの?言ってごらん?」

マイは優しく、甘く、妖しい声で促す。
あぁ…この気持ちは何だろう…マイの言葉に逆らえない…。

『実は俺…初めてなんだ。
カッコ悪いかもしれないし、めんどくさいって思われるかもしれないけど…。』
「何が初めてなの?」
『…全部。
女の人と付き合うことも、キスも、全部初めてなんだ…。』

サトシの言葉にマイはさらに妖しい笑みを浮かべた。
…やっぱり笑われるのかな…

サトシがそう思っていると、マイが両頬に手を添えてきた。
そして、優しくキスしてくれた。
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