この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼女に抱かれたい
第6章 長い夜
高い場所に蛇口を固定して頭からぬるめのシャワーを浴びながら、火照った身体と頭を冷やしていた。

…やべぇ、どうすればいいんだ。
子どもができたとしたら、俺にはまだ養う力はない。
そもそもまだ17歳だから、結婚もできない。
ていうか、親に何て言えばいいんだよ…。
…仮に妊娠したら、マイはどんな想いだろうか…。
産む?それとも…中絶?
中絶だなんて、一番身も心も傷付くのはマイだ。
中絶に男は何の痛みも伴わない。金銭の問題だけだ。
保健体育で習ったけど、中絶にはリスクが伴うし、場合によっては妊娠しにくくなってしまう可能性もあるらしい。
望まない妊娠で泣くのは女だ。
何より…本来ならこの世に生を受けるはずだった命を、自分達の意志で強制的に断ち切ること…。

中絶は法で認められているとはいえ、悲しすぎる。
冷静になると自分の行為が愚かだったと自責の念に駆られて不安が込み上げ、涙が溢れてきた。

ガチャ!

浴室のドアが開き、マイが入ってきた。

「サトシくん、一緒にはいろ……」
彼女は俺の様子に違和感を感じたのか、途中で言葉を止めた。
彼女に悟られまいと再びうつむいて頭からシャワーを浴び、涙を隠した。

「さ、サトシくん?
どうかした?」
『な…なんでもない。』
「え、ちょっ…泣いてる…の?」

涙声を悟られてしまった。
『ご、ごめん!』

俺は身体も拭かずに浴室から出た。
/218ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ