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ノーサイドなんて知らない
第1章 ジェントルマン(クマ)との出会い
「マックしか空いてなかった」と言って、
ダイニングテーブルにあれこれ並べてくれる。
「食べれそうなヤツ、
食べてね?
俺、なんでも食べれるからさ」と言って笑う顔は、
初めて見るような顔で、
やっぱり、クマというイメージだった。
「ありがとうございます。
あの、お金…」
「いいよ。
マックだもん」
「でも…」
「あ、そうか。
一宿一飯ね?
じゃあ、今度、ご飯作ってくれる?」
と笑って、
「早く食べよう?
冷めちゃうよ?」と言った。
私はハッシュポテトとフィレオフィッシュをオレンジジュースで戴いた。
熊野さんはそれ以外のモノを全部平らげた。
「そろそろ9時過ぎたかな?
エレベーター動いてるか見てくるね?」
と、立ち上がって廊下に出てしまう。
戻ると「大丈夫だったよ」と言った。
「本当にありがとうございました。
助かりました」と立ち上がって頭を下げて、
借りっぱなしのTシャツ姿なことに気づいた。
「あの…これ、お洗濯してからお返ししますね?」と言うと、
「そのまま脱いで行っても良いよ?」と笑う。
…でも、素肌に着てたのが恥ずかしくて、
首を横になって振って、
「このまま、着て帰っても良いですか?」と言ってみた。
熊野さんは、
「そうだ。
携帯、教えてくれる?
俺、居ないこと、多いから」と、
スマホを出したので、
私も携帯を出してみる。
「俺の番号に掛けてみて?」と言われて、
番号を言ってくれるので、掛けてみる。
「OK。
登録した。
出れないことも多いから…。
LINEとかはしてる?」
「してません」
「Facebookは?」
「ごめんなさい。
してません」
「そっか。
じゃあ、お互いに携帯出れない時は、ショートメールで連絡するね?」
「携帯メールはあります」
「ん。じゃあ、それも登録させてくれる?」と言って、
自分のアドレスを表示させてくれたので、
それを登録した。
「荷物、持とうか?
あ、部屋番号、判っちゃうから嫌だよね?」と笑うので、
可愛くない私は頷いて荷物を自分で持って、
もう一度お辞儀をしてから部屋を出た。
これが、クマさんのような熊野薫さんとの出会いだった。
ダイニングテーブルにあれこれ並べてくれる。
「食べれそうなヤツ、
食べてね?
俺、なんでも食べれるからさ」と言って笑う顔は、
初めて見るような顔で、
やっぱり、クマというイメージだった。
「ありがとうございます。
あの、お金…」
「いいよ。
マックだもん」
「でも…」
「あ、そうか。
一宿一飯ね?
じゃあ、今度、ご飯作ってくれる?」
と笑って、
「早く食べよう?
冷めちゃうよ?」と言った。
私はハッシュポテトとフィレオフィッシュをオレンジジュースで戴いた。
熊野さんはそれ以外のモノを全部平らげた。
「そろそろ9時過ぎたかな?
エレベーター動いてるか見てくるね?」
と、立ち上がって廊下に出てしまう。
戻ると「大丈夫だったよ」と言った。
「本当にありがとうございました。
助かりました」と立ち上がって頭を下げて、
借りっぱなしのTシャツ姿なことに気づいた。
「あの…これ、お洗濯してからお返ししますね?」と言うと、
「そのまま脱いで行っても良いよ?」と笑う。
…でも、素肌に着てたのが恥ずかしくて、
首を横になって振って、
「このまま、着て帰っても良いですか?」と言ってみた。
熊野さんは、
「そうだ。
携帯、教えてくれる?
俺、居ないこと、多いから」と、
スマホを出したので、
私も携帯を出してみる。
「俺の番号に掛けてみて?」と言われて、
番号を言ってくれるので、掛けてみる。
「OK。
登録した。
出れないことも多いから…。
LINEとかはしてる?」
「してません」
「Facebookは?」
「ごめんなさい。
してません」
「そっか。
じゃあ、お互いに携帯出れない時は、ショートメールで連絡するね?」
「携帯メールはあります」
「ん。じゃあ、それも登録させてくれる?」と言って、
自分のアドレスを表示させてくれたので、
それを登録した。
「荷物、持とうか?
あ、部屋番号、判っちゃうから嫌だよね?」と笑うので、
可愛くない私は頷いて荷物を自分で持って、
もう一度お辞儀をしてから部屋を出た。
これが、クマさんのような熊野薫さんとの出会いだった。