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ノーサイドなんて知らない
第9章 それぞれの想い
その日の夜。

お布団に横になっていつものように熊野さんに腕枕をして貰うと、
額にキスをして、
「茉莉(めあり)、ごめんね?」と言われた。


「えっ?
浮気…してるの?」


「違うよ」と声を立てて笑うと、
「不安な気持ちにさせて、
ごめんねってこと。
俺、こうやってるだけで、ヤリたくなっちゃうし、
茉莉(めあり)、痛くないかなとか、
授乳とかで寝不足なのに嫌じゃないかなって思ってさ」と言って、
私の手をそっと股間に置く。

硬くて熱くなっているのが判る。


「ねっ?
ホント、俺、茉莉(めあり)に首ったけだよ」と言うので、

「薫さん、して?」と言いながら唇にキスをした。


「茉莉(めあり)、声、出ちゃうからな」と言いながら、
耳朶をねっとり舐めて舌を入れる。

首筋を舐め下ろしていって、
鎖骨から胸へと舌を這わせる。


パジャマのボタンを外して、
前より大きくなった胸を揉みながら先端を口に含んだ。


「たまには、健(たける)から返して貰わないとな。
これ、俺のモノだから」と言って、
舐めたり吸ったり、舌で転がしたりするので、
声が出てしまう。


「良い声。
それだけで、背骨が溶けそう。
胸でそんな声だとさ、
こっち舐めたらどうなるのかな?」と言って、
パジャマのズボンとショーツを一気に下ろすと、
自分のTシャツとパンツも脱いで、
私の両脚の間に頭を入れる。


「私も…舐めたいの」と言うと、
身体の向きを変えてくれて、
横向きになりながら、お互いのを夢中で舐めたり吸ったりする。


わざとピチャピチャと音を立てたりするので、
その音でまた、身体の奥が震えてしまって、
声を上げてしまいそうになる。


指をナカに沈めて、
パラパラと動かされると、
とても舐めていられなくなってしまって、
頭の中が真っ白になる。


「俺、もうダメ。
我慢出来ないや。
挿れたい。
茉莉(めあり)、上に跨って?
その方が、傷、
痛くないでしょ?」と言って、
軽々と私を持ち上げて自分に跨らせると、
下から突き上げるように腰を動かす。


「ほら。
茉莉(めあり)も動いてみて?
気持ち良い処に当ててごらん。
ここは?
ほら、クリトリスも触ってあげる」と言いながら、
まるで嵐の中の小舟のように、
私は翻弄されてしまう。
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