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ノーサイドなんて知らない
第2章 ラグビーなんて観たことない
「あ。
こんな時間だね?
遅くまで居ると、
俺、狼男になるから、
そろそろ帰るね?
本当に美味しかった。
ご馳走様!」と言って立ち上がった。


つられるように立ち上がると、
立ち眩みがして、ふらついてしまい、
熊野さんが慌てて支えた。


「ごめんなさい」と言うと、
「大丈夫?」と、
両手でしっかり立たせてくれる。


「貧血もあるのかな?
来週は、ニラレバとか食べないとね?」とふざけた顔で言うので、
思わず笑ってしまった。


「日曜まで会えないのは淋しいな。
でも、平日は10時とか軽く過ぎるしな」


「朝も早いんですよね?」


「7時前には家、出ちゃうし」


「じゃあ、早く帰って寝た方が良いですね?」


「ホントはもっと一緒に居たいけどな。
夜、電話しても良い?」


そっと頷くと、
「あんまり遅い日は、掛けないようにするね?」


「あ!
これ!
お着替え、ありがとうございました」と言うと、
「そのまま置いておいて?
ほら、男物、置いてあるとさ、
悪い虫、来ないでしょ?」と言って、
「帰るね?
おやすみ」とそっとハグしてくれた。


ちょっと緊張して、
身体が強張ってしまったみたいで、
「あ、ごめん。
馴れ馴れしかったよね?
茉莉(めあり)、おやすみ。
鍵、ちゃんと掛けてね?」と言って、
廊下をスタスタ進んで行くのに、慌ててついて行った。


熊野さんはドアの前で振り返ると、
もう一度、私をハグして、
「そのうち、俺のこと、
下の名前で呼んでね?」と言って、
髪にキスをした。






一目惚れ?
私なんかに?



揶揄われてる訳じゃなさそうだけど、
本当かな?



自分に自信が持てない私。
甘い幸せな気持ちより、
本当かなという気持ちの方が優っていた。
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