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ノーサイドなんて知らない
第4章 あちこちに波及するけど、大丈夫かな?
「カメラマンさんは、
フリーランスなんですね?
それだと、尚更、成果重視なんですね?
でも、ごめんなさい。
顔とか、広く誰もが見るような媒体に載せて欲しくありません。
それに、私のことなんか、載せる価値もないでしょう?
どうせなら、
もっと一般的にネームバリューがある方とか、
社会的に意味と価値がある方を撮影してください。
お願いします」と頭を下げた。
「いや、熊野さんなら、充分一般にもネームバリューあるでしょ?
彼女さんも、すっぴんなのに、ちょっとした女優並に可愛いし、
被写体としてはありだけどな?」と言われて、
困惑してしまう。
記者さんが、口を開いた。
「最後にひとつだけ。
一緒に住んでるんですか?
昨日も夜、空港から一緒に帰ってましたよね?」
「一緒に住んでおりません。
たまたま、同じマンションの住人だっただけです。
他の住人の方にもご迷惑をお掛けするといけないので、
もう、この辺りで待機したりはご遠慮くださいね?」
「俺、一言も喋らなかったけど、
そういうことだから、
宜しくお願いします」と頭を下げた。
いつものように、
車に乗り込むのを手伝ってくれて、助手席に乗り込む。
熊野さんは回り込んで運転席に乗って、
エンジンをかける。
私は窓を開けて、
「お仕事でいらしていたのに…。
生意気なことを言って、ごめんなさい。
でも、本当に怖くて、びっくりしちゃったの。
もう、追い掛けないでくださいね?
お願いします」と頭を下げて、窓を閉めた。
閉めた後に、記者さん達はこんな話をしていたらしい。
「手元の指輪、撮れた?」
「うん。そこは押さえた」
「凄くしっかりしてたよな」
「俺、訴えられるかな?」
「でも、記事にはしたいよ?」
「可愛いよね?
ほら、この瞳の色。
名前、知りたいよね?」
「熊野さんの方がベタ惚れっぽくないか?
その辺にたくさん居る、グルーピーみたいなファンって感じ、
なかったよな?」
「周辺取材、続けてみるか」
そんな話をしながら、
機材を片付けてたらしい。
「練習とか試合で張り込むか?
流石に家の周りの取材は止めるか」
フリーランスなんですね?
それだと、尚更、成果重視なんですね?
でも、ごめんなさい。
顔とか、広く誰もが見るような媒体に載せて欲しくありません。
それに、私のことなんか、載せる価値もないでしょう?
どうせなら、
もっと一般的にネームバリューがある方とか、
社会的に意味と価値がある方を撮影してください。
お願いします」と頭を下げた。
「いや、熊野さんなら、充分一般にもネームバリューあるでしょ?
彼女さんも、すっぴんなのに、ちょっとした女優並に可愛いし、
被写体としてはありだけどな?」と言われて、
困惑してしまう。
記者さんが、口を開いた。
「最後にひとつだけ。
一緒に住んでるんですか?
昨日も夜、空港から一緒に帰ってましたよね?」
「一緒に住んでおりません。
たまたま、同じマンションの住人だっただけです。
他の住人の方にもご迷惑をお掛けするといけないので、
もう、この辺りで待機したりはご遠慮くださいね?」
「俺、一言も喋らなかったけど、
そういうことだから、
宜しくお願いします」と頭を下げた。
いつものように、
車に乗り込むのを手伝ってくれて、助手席に乗り込む。
熊野さんは回り込んで運転席に乗って、
エンジンをかける。
私は窓を開けて、
「お仕事でいらしていたのに…。
生意気なことを言って、ごめんなさい。
でも、本当に怖くて、びっくりしちゃったの。
もう、追い掛けないでくださいね?
お願いします」と頭を下げて、窓を閉めた。
閉めた後に、記者さん達はこんな話をしていたらしい。
「手元の指輪、撮れた?」
「うん。そこは押さえた」
「凄くしっかりしてたよな」
「俺、訴えられるかな?」
「でも、記事にはしたいよ?」
「可愛いよね?
ほら、この瞳の色。
名前、知りたいよね?」
「熊野さんの方がベタ惚れっぽくないか?
その辺にたくさん居る、グルーピーみたいなファンって感じ、
なかったよな?」
「周辺取材、続けてみるか」
そんな話をしながら、
機材を片付けてたらしい。
「練習とか試合で張り込むか?
流石に家の周りの取材は止めるか」