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ノーサイドなんて知らない
第5章 蜂蜜みたいに甘い夜
「本当に引退しちゃっても…後悔しない?
記者さんが近くで良く観戦しててね、
『クマの引退、早過ぎる」って、
皆さん、そう言ってたの…。
早坂さんにもそう言われて…。
私のせい?」


ソファでのんびり座っている時に、
思い切って私は訊いてしまった。


そうしたら、熊野さんは思い掛けないことを言った。


「日常生活には支障はきたさないけど、
実は俺の膝、結構ポンコツなんだよね。
それと、頚椎。
手術したら、ブランク期間出来て、
復帰するのに時間かかるし、
同じようなプレイしてたら、
悪くなることはあっても良くはならないだろうしね。
逆に、選手だったからこそ、
そういうアスリートの治療が出来る医者になりたいなと思って」


「えっ?
膝と頸?
痛いの?」


「まあ、膝は周りに筋肉あるから、
カバーは出来てるけど、
試合中に激痛走ることもあるよ?
頚椎もかなり、へたってるかな?」


私は痛さを想像して、
涙を流してしまう。


「大丈夫だよ?
普通にしてる分には…。
ちゃんと、子作りとかも出来るからね?」
と言って、
私を軽々と抱き上げて膝の上に跨らせて乗せると、
「ほら?
キスして?」と笑う。


角度を変えながら夢中になってキスをしてると、
熊野さんが屹立したモノを引っ張り出して、
私のショーツをずらすようにしてそっと突き立てて沈めていく。


「茉莉(めあり)、自分で動いて、
気持ち良い処に当ててみて?
ほら、ここかな?」と突き上げられるので、
慌てて熊野さんの首に腕を回して掴まる。


キスをしながら、
自分でも腰を動かしていると、
頭が真っ白になる。


「そんなに締め付けたら…
俺のが千切れそう」と言いながら、
花芽の処に指を入れて擦ったり摘んだりするので、
私は声を上げながら果ててしまう。

熊野さんも同時に最奥に白濁した液を吐き出した。



「我慢できなくて出しちゃった。
子供、出来ると良いな」と言って、
耳にキスをしてくれる。


「私も…早く赤ちゃん、
欲しいな?」と言うと、
嬉しそうな顔で髪と背中を撫でてくれた。

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