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ノーサイドなんて知らない
第1章 ジェントルマン(クマ)との出会い
目が覚めると、知らない部屋のベッドに寝かされていた。
あまりにも咳が酷くて吐いてしまったようだった。
「あ…あの…」と言いながら周りを見回すと、
ソファに熊野さんが座りながら居眠りをしているようだった。
「起きた?
ごめんね。
あまりに苦しそうだったし、
吐いちゃったから、
上着は脱がせて、
後ろのブラの留めてるやつ、外したよ?
あ、シャツの上からやったから、
見てないよ」と言った。
「立てるなら、うがいして、歯磨きする?
口の中、気持ち悪いでしょ?
あと、薬は良く判らないから、
その後、飲んでね?
救急車呼ぼうと思ったけど、
名字しか判らないし、
ご家族の連絡先とか判らないから…」と説明してくれる。
支えて貰いながら、
洗面所に行ってうがいをして、
新しい歯ブラシを借りて歯磨きをしたら、
少しシャキッとした。
その後、鞄から喘息の吸入薬を出して使い、
別の薬を飲んだ。
「ごめんなさい。
私、軽い咳喘息があって、
普段は大丈夫なんですけど、
今日はやけに階段が多くて、
さっき重たい荷物を持って登ったら、
それで…」とゆっくり説明した。
「もっと上の階だよね?
俺、荷物持ったら登れそうかな?」
「多分、無理です。
最上階なので、
手ぶらでも登れません」
「そっか。
じゃあ、ここで寝ていく?」
「いえ、そんな!
とんでもないです。
どこか、ホテルに行きますから…」
「さっきのソファ、
ベッドになるから、
俺、平気だよ?」
「そんな…申し訳ないです。
だったら私が、
ソファ使わせていただきます。
私、小さいから、
そのままでも寝れます。
でも明け方に咳が出て起こしてしまうかも…」
「平気平気。
俺、物凄いイビキの奴とかと同室でも、
全然寝れるから」
「でも…」
「あ、そうか。
オトコの部屋にいきなり泊まるとか、
怖いよね?
じゃあさ、俺のこと、
縛っておいても良いよ?」
「えっ?
そんな…」
「取り敢えず、俺、風呂に入ってきても良いかな?
あ、先に入る?
俺、長風呂だから…」
「でも…」
「着替えは、
Tシャツとジャージとかで良いかな?
いや、ハーフパンツじゃないと、大きいかな?」と言いながら、
着替えを出してくれる。
私は押し切られるように、
お風呂をお借りすることになった。
あまりにも咳が酷くて吐いてしまったようだった。
「あ…あの…」と言いながら周りを見回すと、
ソファに熊野さんが座りながら居眠りをしているようだった。
「起きた?
ごめんね。
あまりに苦しそうだったし、
吐いちゃったから、
上着は脱がせて、
後ろのブラの留めてるやつ、外したよ?
あ、シャツの上からやったから、
見てないよ」と言った。
「立てるなら、うがいして、歯磨きする?
口の中、気持ち悪いでしょ?
あと、薬は良く判らないから、
その後、飲んでね?
救急車呼ぼうと思ったけど、
名字しか判らないし、
ご家族の連絡先とか判らないから…」と説明してくれる。
支えて貰いながら、
洗面所に行ってうがいをして、
新しい歯ブラシを借りて歯磨きをしたら、
少しシャキッとした。
その後、鞄から喘息の吸入薬を出して使い、
別の薬を飲んだ。
「ごめんなさい。
私、軽い咳喘息があって、
普段は大丈夫なんですけど、
今日はやけに階段が多くて、
さっき重たい荷物を持って登ったら、
それで…」とゆっくり説明した。
「もっと上の階だよね?
俺、荷物持ったら登れそうかな?」
「多分、無理です。
最上階なので、
手ぶらでも登れません」
「そっか。
じゃあ、ここで寝ていく?」
「いえ、そんな!
とんでもないです。
どこか、ホテルに行きますから…」
「さっきのソファ、
ベッドになるから、
俺、平気だよ?」
「そんな…申し訳ないです。
だったら私が、
ソファ使わせていただきます。
私、小さいから、
そのままでも寝れます。
でも明け方に咳が出て起こしてしまうかも…」
「平気平気。
俺、物凄いイビキの奴とかと同室でも、
全然寝れるから」
「でも…」
「あ、そうか。
オトコの部屋にいきなり泊まるとか、
怖いよね?
じゃあさ、俺のこと、
縛っておいても良いよ?」
「えっ?
そんな…」
「取り敢えず、俺、風呂に入ってきても良いかな?
あ、先に入る?
俺、長風呂だから…」
「でも…」
「着替えは、
Tシャツとジャージとかで良いかな?
いや、ハーフパンツじゃないと、大きいかな?」と言いながら、
着替えを出してくれる。
私は押し切られるように、
お風呂をお借りすることになった。