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ノーサイドなんて知らない
第7章 新婚旅行はひたすら甘い
熊野さんのなら、いつまでもずっと愛おしい気持ちで舐めていられる。


心の底からそう思いながら、舌先や口の中全体、指先や手の平を使って、
その気持ちを表すように慈しんだ。

熊野さんも私の髪を撫でたり、
「うっ…」と声を上げたりしては、
動くので、
時々喉の奥まで当たって吐きそうになる。

涙目で見上げると、
優しさといやらしさが混ざったような不思議な表情を浮かべているような気がするけど、
顔を覚えられない私にとってはすぐにそんな感情はかき消されてしまう。

表情というより、
そんな感情を感じているだけなのかもしれない。


「もう、ダメだよ。
出そう」と言う熊野さんの言葉を無視して、
私は一層唇と舌を動かし、
指で下の皺皺の玉のようなところを触りながら舌で味わって、
また、カチカチの竿の処を舐めて吸いながら指で上下に扱いた。


「ああぁぁ…出るっ」と言って、
ブルリと身体を震わせると、
一気に口の中に放出する。


私は最後の一滴まで飲み干してから、
少し柔らかくなった熊野さんのを舐めながら吸うと、
「茉莉(めあり)、ダメ。
くすぐったいよ?」と腰を引いてしまう。


唾液の糸がスーッと長く引く。


そのまま、熊野さんは私を抱き上げて強く抱き締める。


「なんか、腰が蕩けて、ダメになりそうだよ」と、
頭の上で言いながら髪にキスをする。


「今、キスすると、
自分の味がしちゃいますよね?
うがいしてきますね?」と言うと、

「うわ。
飲んじゃったの?
不味いだろうに。
吐き出して良かったのに!」と慌てて熊野さんが言うので、

「薫さんの身体から出るモノなら、
全部飲みたいの。
薫さんもそう言ったでしょ?」と言うと、
私を抱き締めて、
「一緒にうがいして、歯磨きしようか。
それで…。
また、ベッドに行こうね?」と笑って、
私を立ち上がらせてくれた。
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