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第9章 ⑨

秋葉はりのの前に座り　　　　

「いや、わからないなぁ」

りのは立ち上がって、サッと秋葉の横に立ち

「ほら、前に家庭教師のタイプを聞いたじゃん。その時、何て言った？」

秋葉はカバンから教材を出しながら

「確か、耳に飾りをつけていない黒髪の子って言ったような」

りのはウンウンと頷いて

「よろしい」

そして、顔を秋葉に近づける。