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第114章 （終章２６）

碧那は期間限定の肉厚なハンバーガーをかじり、スマホの電源を入れた。

パッと画面が明るくなる。

「ついたぞ、紫霞」

紫霞はナゲットをモグモグと頬張りながら、スマホを覗いた。

碧那はスマホを操作して

「見ろ。データもきっちり残ってる。あのクソ野郎のもな」　

紫霞はゴクンッとナゲットを飲みこみ

「クソ野郎は死んだ」

「マジか？」
　
碧那は驚いて言う。

「ニュースになってた」

「何で死んだんだ？」

「飛び降り」

「自殺か？」

「たぶん他殺」　　

「誰に？」

「さぁ」

紫霞はストロベリーシェイクをストローでチューッと吸った。