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私の家庭教師はAV男優
第22章 (22)
「だから、俺はお前に金を出してもらえる立場じゃないし」

鈴音は椅子の背もたれに背をつけ、深い息を吐き

「立場ってどう言う意味?関係性のこと?」

秋葉は困った様子で額を掻くようにして

「あまり難しい質問するなよ」

二人の前にそれぞれの飲み物が置かれた。

「難しいかな?すぐに答えられないの?」

健斗は苦々しい表情をした。

「健斗。子供みたい」

鈴音はワイングラスと自分のコーラを取り替えた。

「この方が合ってんじゃない?健斗は子供なんだし」

「お前、バカにしてんのか?」

鈴音はグラスワインをひと口飲み

「苦っ。よく大人はこんなの飲めるよね」

鈴音はナプキンで口を拭いて椅子を後ろに引いた。

「ごちそうさま」

そう言うと、レジの方へ行き四万円を店員に渡した。

「お釣りはいいです。頼んだ料理は状況を見て判断してください。私のはもういらない。あの人のは知らない。では、ごちそうさま」
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