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第25章 （２５）

「りのちゃん。だから彼氏じゃないって。それより、武藤君と夜通し一緒にいたの？」

「だよ。オールしてた」

「付き合ってるの？」

「昨日からね」

りのはこちらを気にしてチラチラ視線を向けるサトルを見て言った。

まりんは深く息を吐き

「驚いた」

りのはまりんの制服の袖を引き

「驚いたのはこっちだよ。彼氏めちゃカッコいいじゃん。身長どれくらいあるの？モデルみたい」

「もうっ！」

りのの手を振り払い

「彼氏とかじゃなくて家庭教師の先生」

「そっちの方がヤバくない？家庭教師とオールで何してたの？」

りのは怪しむような目でまりんの顔を覗きこんだ。